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2017年01月25日 公開
――どんな業種でも、技術の進歩によって新たな業態が生まれるものだと思いますが、金融においては、この数年で急激に、「FinTech」という言葉とともに新たなサービスが生まれてきました。なぜなのでしょうか?
辻 スマホが普及したことが大きいと思います。
もともと金融は、モノを動かすわけではなく、数字を扱うビジネスなので、ITと非常に相性が良いんです。だから、これから金融とITは融合していくでしょう。実際、アップルがApple Payを始めたり、LINEがLINE Payを始めたり、また、アマゾンや楽天が融資を始めたりしています。日本のFinTechはまだ入り口に立ったばかりで、これからもっと面白くなってくると思います。
――金融とITが一体化していくという流れを見据えて、マネーフォワードを創業されたのでしょうか?
辻 そういうわけではなくて、「こういうサービスがあったらいいよね。世の中にないから自分たちで作ろう」と決意して始めただけなんです。パッションだけですよね。今から考えると、よくやったなぁと思います(笑)。
――なぜ、「あったらいい」と思われたのですか?
辻 お金って、人生において大事なものですよね。離婚の理由や子供が持てない理由などのトップ3には必ず「お金」が入ってくるでしょう。それなのに、お金についてきちんと教育を受けたことはないし、教えてくれる良いサービスもない。「ツールに過ぎないはずのお金に人生を振り回される人が多い世の中って、いったいなんなんだろう?」と思ったんです。
一方で、テクノロジーで世の中は変わるという感覚もありました。Facebookもそうですし、Googleもそうです。だから、テクノロジーを使えばお金についての課題を解決できるのではないか、と思いました。
――しかし、セキュリティーも重要な事業ですし、他のITの事業に比べて必要な設備投資が大きいと思います。おいそれと始められる事業ではないと思いますが……。
辻 そうなんです。楽しかったですが、大変でした。最初は高田馬場のワンルームマンションで、ひたすらサービスの開発をしていました。売上がゼロですから。
――マネックス証券に在籍しながらの起業だったのでしょうか?
辻 もとはマネックス証券の中で社内起業をしようと考えていたんです。ところが、リーマンショックがあって、新規事業への投資をすべき時期ではなくなってしまった。そこで、社外で起業したいという話を松本(大)社長(当時/現会長)にしたら、「そこまで言うなら出資はしよう」ということで応援していただけました。松本さんには本当に感謝しています。マネックス証券から出資していただいているということは当社の信用にもなりました。今も松本さんには助けていただいていて、とても感謝しています。
――事業として成立するようになったのは、いつ頃からですか?
辻 2012年12月に『マネーフォワード』をローンチしてから、1年くらい経った頃だったでしょうか。継続的に利用してくれるユーザーが出てきたので月額500円のプレミアムサービスを始めたところ、意外と課金していただけたのです。
――飛躍のきかっけとなった出来事はありましたか?
辻 ローンチしてからしばらくは1日のユーザーが10人くらいで、「これはダメだね」という話をメンバーとしていました。ところが、2013年4月にテレビ番組の『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京)、2013年10月にウェブメディアの『ライフハッカー』に取り上げていただいたことで、ユーザーが急に増えました。ユーザーが増えると、どこの画面でユーザーが離脱しているのかがわかるようになるので、どこを改善すればいいのかがわかるようになるんです。それからは、改善をすることでユーザーが増えて、ユーザーからのフィードバックを受けてまた改善をして、の繰り返しです。
――先ほどおうかがいした創業の想いからすると、家計簿・資産管理のサービスから始められたのは自然な流れだったわけですね。
辻 実は、最初のサービスは『マネーブック』という別のものでした。Facebookのお金版みたいなもので、自分の資産をオープンにすれば、他のユーザーの資産を匿名で見られるというものです。誰がどんな株に投資をしていて、どれくらいの儲けや損が出ているか、全部見ることができるサービスだったんです。しかし、ほとんど誰も使わなかったので、すぐに閉鎖しました。過激すぎましたね。
金融教育の方法についていろいろなことが論じられていますが、一番簡単なのは、うまくいっている人が何をやっているのかを見ることじゃないかと思います。お手本があるのが一番良い。けれども、お金とソーシャルは相性が悪いということが、人生を賭けた実験によってよくわかりました(笑)。
――今は、家計や資産管理の改善のためのアドバイスをする機能を『マネーフォワード』につけているわけですね。
辻 そうです。
――技術的に難しい機能だろうと思いますが。
辻 エンジニアはたくさんいますから。いろいろな試みをしては、失敗もしたりして、試行錯誤を繰り返しています。プロダクトはユーザーに届けてみないとうまくいくかどうかわかりません。社内で議論しても、ほぼムダなんです。少人数で意思決定をして、開発スピードを速くして、早くリリースして、ユーザーの声を早く聞く。ダメだったら引っ込めればいい。
――少人数というのは、何人くらいですか?
辻 数人です。プロダクトが多くなってきたので、それぞれにプロダクトオーナーを置いていて、そのプロダクトオーナーが意思決定をしています。よほど大きな意思決定だと私のところに上がってきますが、最近はあまり相談してもらえません(笑)。現場が一番ユーザー目線で考えていますからね。
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