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「接続詞」だけで、文章は劇的に上手くなる!

2017年10月13日 公開
2023年03月23日 更新

中野 巧(エンパシーライティング開発者)

誰でも簡単に「文章の流れ」を作る方法とは?

文章全体の大きな意味では「文章構成」が大切ですが、部分にフォーカスすれば、各パラグラフや文章同士のつながり──「文章の流れ」が、とても重要です。

次の文章を事例にして、段階的に文章の流れをつくっていきます。

【 読まれる文章にする簡単なテクニック 】
読まれる文章には「流れ」があり、流れがつくれれば、スルスルと最後まで読んでもらえますが、「流れ」を生み出すには【接続詞】や【まくらことば】のボキャブラリを増やせばいいのですが、ものすごく簡単なこのテクニックは、あまり知られていません。

流れが悪く、何を言いたいのかよくわかりません。すっと頭に入ってこないので、記憶にも残らない、読み捨てられてしまう文章です。まずは、次のように「1文を短くするだけ」でも、読みやすくなります。

【 読まれる文章にする簡単なテクニック 】
読まれる文章には「流れ」があります。
流れがつくれれば、スルスルと最後まで読んでもらえます。
「流れ」は、どうすれば生み出せるのでしょうか?
すぐにできる、とても簡単な方法があります。
【接続詞】や【まくらことば】のボキャブラリを増やせばいいんですね。
ものすごく簡単なこのテクニックは、あまり知られていません。

特に、読むリズムがまだできていない冒頭に、長い1文がくると、それだけで、流れが断絶されてしまいます。

ちなみに、この記事の冒頭の1文を覚えていますか?

「よし書くぞ!」

でしたね。極めて短い文章にしています。

 

「接続詞」「まくらことば」の語彙を増やそう

さらに、この文章にちょっとしたコツを加えて、流れをよくしていきましょう。

読まれる文章には「流れ」があります。
逆に言ってしまえば、流れがつくれれば、スルスルと最後まで読んでもらえます。
ではいったい「流れ」は、どうすれば生み出せるのでしょうか?
実は、すぐにできる、とても簡単な方法があります。
【接続詞】や【まくらことば】のボキャブラリを増やせばいいんですね。
ところが意外や意外、ものすごく簡単なこのテクニックは、あまり知られていません。

おわかりの通り、何が違うかといえば、【接続詞】や【まくらことば】を入れながら文章をつないでいるだけです。わかりやすいように【接続詞】や【まくらことば】を、太文字にしてみます。

読まれる文章には「流れ」があります。
逆に言ってしまえば、流れがつくれれば、スルスルと最後まで読んでもらえます。
ではいったい「流れ」は、どうすれば生み出せるのでしょうか?
実は、すぐにできる、とても簡単な方法があります。
【接続詞】や【まくらことば】のボキャブラリを増やせばいいんですね。
ところが意外や意外、ものすごく簡単なこのテクニックは、あまり知られていません。

例なので、少しやり過ぎではありますが、それほど違和感はないかと思います。

こういった【接続詞】や【まくらことば】を、あなたがボキャブラリとして持っているだけで、読まれる文章の流れがつくりやすくなるだけではなく、文章を書くこと自体が、楽に、楽しくなっていきます。

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著者紹介

中野 巧(なかの・こう)

エンパシーライティング開発者/studio-K社長

情報爆発の現代、ビジネスのさまざまなシーンにおいて「共感力」こそが、“相手に読まれる文章”が書けるかどうかのキーワード。ビジネスパーソンやウェブ担当者をはじめ、多くの人に「共感力」を磨く方法を提供したいと考え、10年書き続けてきた独自の文章メソッドを1枚のチャートに結晶化し、エンパシーライティング・メソッドを開発。 エンパシーライティング は、ビジネスシーンや企業研修、地方自治体、教育機関などで幅広く活用されている。
著書に『6分間文章術)』(ダイヤモンド社)『売れる文章術』(フォレスト出版)がある。

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