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孫正義氏も納得する資料作りのコツとは?

2017年11月15日 公開

三木雄信(トライオン[株]代表取締役社長)

 

孫社長が「回帰分析」の習得を命じた理由とは?

 三木氏の解説からわかるのは、上が求めるレベルの資料を作るには、数字を使いこなせなくてはいけないということだ。

「『何事も数字で考えろ』が孫社長の口ぐせです。なぜそこまで数字にこだわるかといえば、一番の理由は『数値化すれば、優先順位が明確になるから』。会社のリソースが限られる中、『最大の成果を出すには、何にどれだけ投資するか』を決めるには、数字の裏づけが不可欠です。

 孫社長はあるとき、『幹部は全員、回帰分析をマスターしろ!』と言い出しました。これは物事の因果関係を分析する手法で、『気温が1℃上がると、アイスクリームの販売個数がどれだけ伸びるか』といった“原因と結果”がわかります。

 つまり、回帰分析ができれば『売上げや利益を最大化するために、この戦略をとっていいのか、悪いのか』が判断できる。資料に『ナレッジ』以上の提案を入れるためにも、回帰分析は必須といえます。

 しかも数字という共通言語を使えば、『現場のデータを分析したら、こんな結論になりそうですが、この方向で進めていいですか?』と上司をコントロールして意思決定させることも可能です。

 皆さんも、上司に言われるまま資料を作るのではなく、現場の知恵や自分がやりたいことを経営に反映させるために、資料をうまく活用してください」

≪取材・構成:塚田有香、写真撮影:長谷川博一≫
≪『THE21』2017年11月号より≫

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著者紹介

三木雄信(みき・たけのぶ)

トライオン〔株〕代表取締役社長

1972年、福岡県生まれ。東京大学経済学部卒業。三菱地所〔株〕を経て。ソフトバンク〔株〕入社。27歳で社長室長に就任。孫正義氏の側で、「ナスダック・ジャパン市場創設」「Υahoo!BBプロジェクト」をはじめ、取多くのプロジェクトを担当。現在は自社経営のかたわら、東証一部上場企業など複数の取締役・監査役を兼任。内閣府の原子力災容対策本部で廃炉・汚染水対策チームプロジェクトマネジメント・アドバイザーを務める。近著に『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』(PHP研究所)がある。

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