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多くの人が陥る「起業に関する誤解」とは?

2018年01月18日 公開
2023年05月17日 更新

<連載>間違いだらけのビジネス常識(1)船ヶ山 哲(レムズリラ代表)

船ヶ山哲

「斬新な商品・サービス」の幻想を捨て去ろう

多くの人は、起業で成功するためには能力や才能、優れたアイデアが必要だと思いがちですが、これは大きな間違いです。その証拠に、世の中のビジネスの大半は、単に何らかの要素の掛け合わせで構成されています。

たとえば、「買い付け市場 ×インターネット=ネットオークション」といった具合。まったく新しいビジネスがイチから生まれたものなど、周りを見回してもほとんどありません。ということは、斬新なアイデアなど不要で、今すでにあるものをベースに考えたほうが、ビジネスで成功する可能性は格段に上がるということです。

しかし、この事実を知らない人は、今までにないものを出せば成功すると誤解してしまいます。結果、外から誰かが持ってくる儲け話に手を出す傾向があるのですが、この「知らないものに手を出す」ことこそ、起業の最大のリスクと言えます。そもそも知識や経験、実績がなければ、詐欺師を見抜くことさえできないからです。

儲け話に手を出すのではなく「過去に眠るお宝」に注目する必要があるのです。

 

今までの経験の「枝葉」で考える

では、そのお宝とは一体何か。それは、「あなたがこれまでにやってきた経験」をビジネスにすることです。

たとえば、あなたが30年間営業一本でやってきたとします。そんな中、アフィリエイト(ネットの代理店)が儲かるらしいという話を聞き、ろくすっぽパソコンも使えないのにインターネットビジネスに手を出したとしても、稼ぐことができないのは明白です。どんなビジネスを手がけるにしても、最低限の知識や経験、スキルがない間は、1円すら稼ぐことはできません。

しかも「知らない」がたくさんあるということは、詐欺師に騙される確率も格段に上がるということ。他人が提唱する儲け話に何の予備知識もなく乗っかるのは、詐欺師に騙されるために起業するようなものです。やはり、これまでの経験をベースにビジネスを構築していくことが、起業を成功させる「最大のヒント」なのです。

とはいえ、今までの仕事はもう嫌なので、好きなことで起業したい、という人もいると思います。もちろん、これもOKです。ただし、こうした未知の分野に挑む場合は、注意が一つあります。それは、「過去やってきたことの枝葉で考える」ということです。

このような観点を持つことができれば、今までの知識や経験を生かしつつ、ゼロからではないスタートを切ることができます。そして、いち早くキャッシュを得ることができるのです。

これはほんの一例ですが、起業して成功するためには、いくつかのルールと法則があります。

それを知っている人はどんなビジネスを手がけても成功し、知らない人は、いくら努力しても失敗し、在庫と借金地獄に陥る羽目となります。

独学で起業に挑むのではなく、正しい方法とやり方を学びながら、輝かしい未来を築いていくにはどうするか。本連載ではその方法をお伝えしていきたいと考えています。

次回の連載二回目は、「誰もが陥る商品の罠」についてお届けしていきます。楽しみにお待ちください。

 

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著者紹介

船ヶ山 哲(ふながやま・てつ)

レムズリラ代表

1976年、神奈川県生まれ。心理を活用したマーケティングを得意とし、人脈なし、コネ
なし、実績なしの状態から、起業後わずか5年で1,000社以上のクライアントを獲得。その卓越したマーケティング手法は、数々の雑誌やメディアに取り上げられ、現在ではテレビ番組(テレビ神奈川)のメインキャストを務めるほか、ラジオ番組(FM横浜)でもメインパーソナリティーとして活躍中の起業家。また、プライベートでは子供の教育を最優先に考え、マレーシアのジョホールバルに在住。

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