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それでも揺るがぬブロックチェーンへの評価

2018年03月03日 公開

THE21編集部

議論の余地がない大発明だが……

現在のブロックチェーン黎明期を、かつてのインターネット黎明期と比較してみたい。

当時、斬新な技術であることは認めながらも、インターネットについて否定的な見解を述べる人は多かった(そういえばセキュリティに関する指摘が多かった気がする)。そして実際に個人情報の流出などの事件が起こるたびに、インターネットの危険性に対する声が上がったものだった。

一方、仮想通貨を危険視する人はいても、この「ブロックチェーン」という仕組み自体を否定する人はまったく見たことがない。つまり、仮想通貨流出などの問題はあくまで取引所の問題であり、ブロックチェーンそのものの信頼性とは無関係ということだ。

 

伝わりにくい価値をどう伝えるか?

これほどまでにブロックチェーンというのは、革命的な「発明」だ。ではなぜ、その価値が正しく伝わらないのかと言えば、「イメージがしにくい」からではないだろうか。

そもそもの仕組み自体が簡単ではない、ということもあるが、たとえばインターネットなら、「家にいて世界中のすべての情報を閲覧できる」「店に行かずに買い物ができる」といった未来図を提示することができた。だが、ブロックチェーンが提示する未来には、そうした派手さがない。送金がスムーズになる、個人同士の価値の受け渡しが簡単にできる、など、言ってみれば、今でもできることがより簡単に、低コストでできるようになる、ということだからだ。

仮想通貨にしても、現在の通貨そのものがすでにバーチャルなものだと考えれば、とりたてて目新しいものとも思えないだろう。

一方で、乱高下するビットコインの価格の不安定さが、ブロックチェーンの信頼性というイメージと真逆の印象を与えている。ビットコインの乱高下は仮想通貨を投機手段と考える人の多さによると言われるが、一般には仕組みそのものの不安定さに見える。

ブロックチェーンを活用した新サービスは現在も続々登場している。仮想通貨はあくまでその一つだが、仮想通貨のドタバタがブロックチェーンの印象に結びついてしまっている側面がある。

だが、それによってこの「世紀の大発明」の真価を見逃すのはもったいない話だ。

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