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勉強は頑張らない。だから、うまくいく(下)

2018年03月04日 公開
2023年09月29日 更新

坪田信貴(坪田塾塾長/「ビリギャル」著者),ロザン(お笑いコンビ)

目標は大きくても、身の丈に合った勉強を

――どんな勉強法も継続には、目標が大事と言われます。目標設定で大切なことは何でしょう?

菅 僕は「身の丈」に合っていることが大事だと思っています。たとえば、まぐれで合格した進学校と自分の実力に見合った普通校――どちらか選べと言われたら、僕は後者を選びます。そのほうが伸びるからです。

  勉強が続かない原因の一つは、身の丈に合わず、周りのレベルについていけなくなるからです。

 ただ、身の丈は、実力とともに変わっていくもの。みんな変わらないものだと思っているけど、今クリアできそうな目標を設定し、それを更新すれば自ずと実力はついてくる。そうすれば達成できそうな目標も変わってくるんです。逆に、身の丈に合わない無謀な挑戦をし続け、勉強しなくなれば身の丈は変わらないままです。

――一方、坪田先生は本の中で目標設定は「自分の枠を広げる」と書かれています。ここは菅さんとは違うところでしょうか。

坪田 いや、本質的にはまったく同じ意味なんです。僕はいつも、目標は複数持った方がいいということを言っています。

 たとえば、僕は小学生の頃に抱いた「世界史の教科書に載りたい」という夢があります。枠を広げまくってるでしょ。でも夢があまりに大きすぎたので、僕はまず「毎日五分だけ勉強しよう!」という、今の実力でも達成できそうな目標を目指すことにしました。それは当時の僕の身の丈に合っていたからです。

 僕はこれらを「直近目標」と「最終目標」と呼んでいます。最終目標はどこまでも大きくていい。でも目の前に掲げる目標は身の丈に合わないと続かないし、伸びないんです。

宇治原  これはもう、どちらかがどちらかをパクっているとしか思えないほど同じですね(笑)。

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著者紹介

坪田信貴(つぼた・のぶたか)

学習塾「坪田塾」塾長

心理学を駆使した学習法により、1,300人以上の子供を個別指導し、多くの生徒の偏差値を短期間で急上昇させた実績を持つ。2013年、著書『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)が大ヒット。その後も受験指導のみならず、企業の人材教育や起業アイデアの指導、講演活動等多角的に活躍中。

菅 広文(すが・ひろふみ)

ロザン/お笑い芸人

1976年、大阪府生まれ。大阪府立大学経済学部中退。ベストセラー『京大芸人』をはじめとする著書多数。近著に、『身の丈にあった勉強法』(幻冬舎)。

宇治原史規(うじはら・ふみのり)

ロザン/お笑い芸人

1976年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。その頭脳と知識を活かし、さまざまなクイズ番組で活躍する。

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