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40代にとって他人事じゃない「三江線廃止」

2018年03月10日 公開

THE21編集部

1970年代生まれの「同級生」


潮駅に到着する三江線。

今月末、2018年3月末をもって、JR三江線がいよいよ廃線となる。

別れを惜しみ、連日多くの人が詰めかけているという。私も最後にもう一度乗りたいとは思うが、別れを本当に惜しむ人の邪魔になるのではないか、この混雑では満足に別れを惜しめないのではないか、そんなことを考えつつ、廃線までひと月を切ってしまった。多分今月末まで、この心の葛藤が続くのだろう。

それほど熱狂的な鉄道ファンというわけでもない私が勝手に三江線に思い入れている理由の一つは、40代の私にとって三江線が「同級生」だということだ。三江線は1930年に部分開業し徐々に路線を伸ばしていったが、全線開通は1975年で、私の生まれた年と一緒。つまり、三江線と自分はこれまで、ほぼ同じだけの年月を過ごしてきたといえる。

その後の歩みもなんとなくシンクロしている。子供の頃、ジャパン・アズ・ナンバーワンと呼ばれ、日本はこれからもっともっと発展していくと信じて育ってきた。しかし、バブル崩壊により徐々に潮目が変わっていき、学校を出て就職するとなったとき、世間はいわゆる「就職氷河期」。入社後は「バブルは良かった」という思い出話をあちこちで聞きながら、不景気に耐えつつ働く毎日。なんだか貧乏くじを引かされた気分だった。

一方の三江線。1975年はまだまだ鉄道華やかなりし頃とはいえ、国鉄の赤字が見逃せない問題となっていた時代でもあった。そもそも、全線開通前の三江線は三江北線と三江南線に分かれていたが、どちらも赤字路線であり、全線開通したところでそれが変わることもなかった。

そして訪れた1987年の国鉄の分割民営化。民営化したことでより収益性が問われるようになり、三江線は「赤字ローカル線」の代表として名前が取りざたされるようになってきた。そして、ますます進んでいくモータリゼーション。三江線が人ならば、「あれ、せっかく全線開通したのに、思ってたのと違わないか?」と感じたのではないか。

黙々と走り続けた三江線へのシンパシー >

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