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「ブロックチェーン」は未来を切り拓く一大革命だ!

2018年05月21日 公開

村上和徳(Blockchain Tech Farm代表)

「ナカモトサトシ」氏の提唱した革新的なアイデア

その状況に答えを出したのが「ナカモトサトシ」という謎の人物が提唱した「ブロックチェーン」なのです。

ブロックチェーンとは何かを教科書的に表現すれば「取引データの塊を一定期間で生成して、時系列で鎖のようにつなげることによってデータを保管する技術」となります。

そしてその取引を「世界中の人が監視」しているため不正が起こり得ず、「世界中にデータが分散されて置いてある」ため、1カ所がハッカーによって破られても情報が漏洩することがない。だから安全で確実。実際にはより複雑ですが、簡単に言えばそういうことになります。

その仕組みを仮想通貨に応用したのが「ビットコイン」であり、その他、さまざまなネットサービスへの活用が進んでいます。たとえばエストニアではブロックチェーンを活用して国の業務を自動化し、大幅な効率化を実現しています。

 

「噂話」がホモ・サピエンスを頂点に押し上げた?

これだけだと単に「便利なセキュリティシステム」にすぎないと思われそうですが、私が革命的だと感じているのは、それが社会に与えるインパクトです。世の中のヒエラルキーが崩壊し、「正直者が勝つ社会」が生まれると考えているのです。

ベストセラー『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著、河出書房新社)によれば、現在の人類の祖先であるホモ・サピエンスは、ネアンデルタール人を始めとした他の人類より力も体格も劣っていたそうです。

そんな我々だけが生き残った理由は「噂話」。人の噂話ができるということは、そこにないものを「空想」できるということ。そしてそれを信じられるということです。

だからこそホモ・サピエンスは神様を作り、国家を作り、それを信じることで団結し、強力な力を発揮してきたというのです。今でも人間が噂話好きなのは、週刊誌の人気が証明しているとおりです。

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「お金の民主化」によりヒエラルキーが崩壊する >

著者紹介

村上和徳(むらかみ・かずのり)

ハートアンドブレイン社長

1968年、千葉県生まれ。東海大学法学部卒。英国国立ウェールズ大学経営大学院(日本校)MBA。新日本証券(現みずほ証券)入社後、日本未公開企業研究所主席研究員、米国プライベート・エクイティ・ファンドのジェネラルパートナーであるウエストスフィア・パシフィック社東京事務所ジェネラルマネジャーを経て、現職。Blockchain Tech Farm代表。著書に『プロフェッショナルのご機嫌力』(KKロングセラーズ)など。

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