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相手を動かしたかったら「リスク」を語ろう



2018年05月22日 公開

犬塚壮志(元駿台予備校化学講師、東京大学大学院生)

好奇心を刺激する意外性の打ち出し方とは?

ただ、実際問題として、毎回の説明でこんなふうに煽ってばかりいると相手との信頼関係に悪影響が出てくる可能性があります。そんなときには、意外性を打ち出すようにしています。

聴き手に「おっ!?」と思わせるのです。たとえば、私が講義をするとき、

「よく知られてる○○ってあるけど、あれって実際は××だって知ってた?」

というフレーズを使います。

たとえば「電池」というテーマでの講義の冒頭で、次のように語りかけます。

「キミたちが毎日使っているスマホのバッテリー……。その歴史って、カエルから始まったの知ってた?」

このように切り出すと、生徒は「マジで?」という顔になります。

続けて、次のように言います。

「昔ね、イタリアのカルバニというお医者さんがカエルの解剖実験をやっていたんだ。そのとき、たまたまカエルの両脚に、それぞれ異なる種類の金属が触れたんだよね。その瞬間、死んでるはずのカエルの脚が、ビクビクって痙攣したんだ! それをたまたま居合わせたボルタという科学者が、そのカエルの痙攣をもとにして電池をつくったんだ。それがボルタ電池と呼ばれるもので、ボルタは電圧の単位のボルト(V)の由来にもなっているんだよ」

このように説明をすると、生徒がどんどんノッてくるのです。



著者紹介

犬塚壮志(いぬつか・まさし)

 (株)士教育代表取締役/コンピテンシー・ブランドプロデューサー

福岡県久留米市生まれ。元駿台予備学校化学科講師。業界最難関といわれている駿台予備学校の採用試験に25才の若さで合格。駿台予備校時代に開発したオリジナル講座は、開講初年度で申込当日に即日満員御礼となり、キャンセル待ちがでるほどの大盛況ぶり。その講座は3,000人以上を動員する超人気講座となり、季節講習会の化学受講者数は予備校業界で日本一となる。「教育業界における価値協創こそがこれからの日本を元気にする」をモットーとし、講師自身の「コア・コンピテンシー」を最大限に生かした社会人向けビジネスセミナーの開発や講座デザイン、テキスト作成などを請け負う事業を興す。予備校講師時代の経験を生かし、自分ブランドを活用した教育プログラムをビジネスパーソンや経営者に向け実践中。また,企業向け研修講師としても登壇し、さらに企業研修そのものをプロデュースするビジネスもスタートさせる。その傍ら、東京大学大学院で「学習環境」をテーマとした研究も行う。主な著書に、3.5万部越えのベストセラーとなった『頭のいい説明は型で決まる』(PHP研究所)、『偏差値24でも、中高年でも、お金がなくても、今から医者になる法』(KADOKAWA)などがある。

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2020年8月

The21 2020年8月

発売日:2020年07月10日
価格(税込):700円

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