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ストレスフリーの 「ミニマルオフィス」 仕事術

2018年06月09日 公開

小山龍介(ブルームコンセプト代表取締役)

モノを持たないから快適に働ける!

仕事で使うのは主にスマホとiPadのみ。オフィスには無駄な紙の書類も本もない――。快適に仕事をするには、「モノを減らしたミニマルなオフィスの実現が鍵」と語るのは、コンセプトクリエイターの小山龍介氏だ。複数のプロジェクトに携わりながら、新しい商品やサービスを生み出し続けている小山氏に、そのミニマルな仕事環境を見せていただいた。

 

現代の働き方に適したミニマルオフィスとは?

 オフィスにモノがあふれる最大の要因は紙の書類。私も以前は書類の山に悩まされましたが、データのクラウド保管サービスが普及した2010年以降は、書類をデジタルデータ化して管理できるようになりました。それに伴い、他の道具も減らすことに。その結果、モノを持たない「ミニマルオフィス」ができあがりました。

 ミニマルオフィスは、昨今のワークスタイルの変化からの要請でもあります。現在、複数のプロジェクトを掛け持つ働き方だけでなく、本業を持ちつつ別の仕事をする副業まで認められつつあります。複数の仕事を同時並行的にこなすには、頭の切り替えが重要です。オフィスをシンプルにして余計な情報をシャットアウトすれば、仕事に集中しやすくなり、切り替えもスムーズにできるのです。

 また、昨今は、「所有からシェアへ」の流れが加速しています。購入しなくても、必要なときにだけ借りればいいのです。「モノを持たない」オフィスが実現しますし、オフィスそのものも共有が進んでいます。なんなら、クラウドの活用により、チームメンバーとネットワーク上だけでやり取りする、バーチャルオフィスも構築することさえできます。持たない働き方がどんどん可能になっているのです。

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1つのツールを何通りにも使いこなす >

著者紹介

小山龍介(こやま・りゅうすけ)

㈱ブルームコンセプト代表取締役

1975年、福岡県生まれ。大手広告代理店勤務を経て、米国MBAを取得。その後、松竹で歌舞伎をテーマに新規事業を立ち上げた。2010年、ブルームコンセプトを設立し、現職。コンセプトクリエイターとして、新規事業、新商品などの企画立案に携わり、さまざまな商品や事業を世に送り出している。著書に『IDEA HACKS!』(東洋経済新報社)をはじめとするハックシリーズなど多数。

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