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「日本ワイン」が、ワイン市場を活性化する!

2018年07月02日 公開
2023年01月30日 更新

『THE21』編集部

インバウンド需要も拡大する、日本ブランドのワインの魅力


「シャトー・メルシャン」のポートフォリオ刷新に関し会見を行なったメルシャン〔株〕社長・代野照幸氏

低価格で美味しいワインが、コンビニなどでも買える時代。ワイン市場では今、より高品質なものを求めるニーズが高まっているという。それを牽引するのが、「日本産」のワインだ。6月28日(木)に行なわれたメルシャン〔株〕の「シャトー・メルシャン」に関するプレス発表会では、新たな日本ワインのポートフォリオが発表された。

ワインと言えばヨーロッパやチリ産という認識がまだ根強いかもしれないが、実は日本産のワインも高品質なものが多い。国税庁の調査によれば、日本産ワイン(日本産ブドウを100%使って作られたワイン)の出荷量は近年、出荷量・シェア共に拡大を続けている。

また昨今、500円前後で買える低価格ワインが人気だが、その一方で、高価格帯ワインも着実に実績は伸びており、高価格帯ワインにもニーズは高まっている。そんな中で、ワイン市場の新たな起爆剤となり得るのが日本ワインだと、メルシャン社長・代野照幸氏は話す。メルシャンの日本ワインは、2018年1~5月期の販売数量前年比110%と好調だ。

メルシャンでは、日本ワインブランド「シャトー・メルシャン」のポートフォリオを刷新。山梨県甲府市にある「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」に加え、2018年秋には長野県塩尻市に「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原ワイナリー」、2019年には同県上田市に「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」をオープンする。この3つのワイナリーから生まれる最高峰の日本ワイン「アイコン」シリーズを中心に、厳選した産地の自社栽培・契約栽培の個性を打ち出した「テロワール」シリーズ、食事にも合わせやすくコストパフォーマンスの良い「クオリティ」シリーズと、3つのシリーズを展開する。

全商品のパッケージデザインは、日本を訪れる外国人観光客にも楽しんでもらえるようにと、表裏ラベルにそれぞれ英語表記も。2020年に向けたインバウンド需要拡大も狙う。輸出も拡大し、特に香港では三ツ星レストランでも採用されるなど評価を獲得しているという。日本ワインのブランド力は今後ますます高まっていきそうだ。

 

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