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「ミドリムシ×麹」で酵素の力を増強。ユーグレナが『みどり麹』を開発

2018年07月12日 公開

THE21編集部

抗酸化作用を持つ成分もアップ


みどり麹入りのサプリメント『ユーグレナのみどり麹』

 

 7月12日(木)、東京都港区の〔株〕ユーグレナ本社にて、新素材『みどり麹』に関する発表会が行なわれた。みどり麹は、同社と〔株〕秋田今野商店の共同研究によって誕生した独自の麹で、通常の麹よりも多くの酵素を生成する。また、抗酸化物質の含有量も通常より多い。みどり麹を使った商品の第1弾『ユーグレナのみどり麹』は、7月13日(金)に発売。今後、みどり麹を使った発酵食品や化粧品などの開発も進めるという。

 

 麹は、醤油や味噌、鰹節、酒など、日本人の食生活に欠かせない様々な食品に使われてきた長い歴史を持ち、近年は健康食材としても注目を集めている。

 59種類の栄養素を持つ微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の屋外大量培養に世界で初めて成功し、ユーグレナ入りの一般食品や健康食品を中心に事業を展開している〔株〕ユーグレナは、他の微生物とのコラボレーションの可能性を探る中で、麹菌(ニホンコウジカビ)に注目した。しかし、麹菌は実験室での培養が難しく、研究がなかなか進まなかった。

 ブレークスルーとなったのは、研究を始めて3年が経つ頃に、秋田今野商店と出会ったことだ。

 秋田今野商店は、明治43年(1910)創業の種麹屋。「人と麹の数千年の歴史の中では新参者」と同社社長の今野宏氏は話すが、伝統技術と最先端の技術を併せ持つ、日本全国でも数少ない企業だ。

 麹は、蒸した米に麹菌をふりかけて付着させ、培養することで作る。これを「製麹(せいきく)」と呼ぶ。今野氏によると、「菌を培養する食文化は世界中にあるが、穀物の粒で培養するのは日本だけ」とのことだ。

 この製菊の際、麹菌とともにユーグレナを米に混ぜて作ったのが『みどり麹』だ。その技術は特許を取得している。麹菌には、秋田今野商店が持つ1万種類もの菌株の中から、AOK-139株を使っている。

 みどり麹を調べたところ、α-アミラーゼという酵素は通常の2.4倍、酸性プロテアーゼという酵素は通常の3.4倍も生成されていた。また、抗酸化作用のあるグルタチオンやエルゴチオネインも、それぞれ通常の3.2倍、2.9倍も含まれていた。「麹菌がミドリムシの栄養素を使って育つからでしょう」と、〔株〕ユーグレナCTOの鈴木健吾氏は説明する。

 


〔株〕ユーグレナCTOの鈴木健吾氏(左)と〔株〕秋田今野商店社長の今野宏氏

 

 両社の出会いから2年、麹菌も酵素の活性も生きたまま商品化に成功したのが、7月13日(金)に発売される『ユーグレナのみどり麹』だ。「素材として、みどり麹をユーグレナに次ぐ第2の柱に育てたい」と、〔株〕ユーグレナCMOの福本拓元氏。みどり麹は職人の手作りのため、急に生産量を増やすことが難しいが、初年度に1億円以上の売上げを目指すと話した。

 


みどり麹について説明する〔株〕ユーグレナCMOの福本拓元氏

 

『ユーグレナのみどり麹』は、〔株〕ユーグレナのECサイトと直営店(日本橋三越本店内と松坂屋上野店内)で販売される。

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