中国歴史ドラマに学ぶ! 安野モヨコが語る「幸せをつかむ強い女性」とは

舞台は中国、時は6世紀・南北朝時代。独孤家の三姉妹の末娘・伽羅が隋の初代皇后になるまでを描くドラマ「独孤伽羅~皇后の願い」。安野モヨコさんに、このドラマを通して「強い女性」についてお話をうかがいます。
2018年10月10日 公開
ネット証券で圧倒的なシェアを持つSBI証券や、預金残高でネット専業銀行首位の住信SBIネット銀行を中核とした巨大な金融グループをわずか20年弱で築き上げた、SBIホールディングス社長の北尾吉孝氏。その経営手腕の源となっているのは、中国古典をはじめとした書物だ。どのように本を読み、経営に生かしているのだろうか。(取材・構成=杉山直隆、写真撮影=まるやゆういち)
北尾氏の読書には、大きく分けて、2つのタイプがある。知識を吸収するための読書と、精神の糧となる読書だ。
「『知識を吸収するための読書』とは、何か明確に知りたいことがあったときにする読書です。例えば、金融や医学について学びたいと思ったときに、それぞれの専門書を読むというようなことです。ただし、目的を遂げれば繰り返し読むことはあまりありません。
一方、『精神の糧となる読書』とは、『人生はいかに生きるべきか』『人間としてどうあるべきか』といった、一生のテーマを考えるための読書で、何度も読み返しています」
特に重視しているのは、後者の「精神の糧となる読書」である。
「具体的には『論語』『孟子』といった中国古典や、『修身教授録』(森信三著、致知出版社)『日本精神の研究』(安岡正篤著、致知出版社)といった人間学、歴史小説などを読むのですが、こうした古典を通じて接する深い知恵は、精神の糧になるのはもちろんのこと、経営に関するヒントもたくさん詰まっています」
例えば、SBI証券がネット証券で圧倒的なシェアを獲得できた要因には、ドイツの哲学者・ヘーゲルの影響があるという。
「2000年前後に、規制緩和によって、ネット証券がたくさん生まれました。その激しい競争のなかで、どんな戦略を取れば勝ち抜けるのか――。ヒントを得たのが、ヘーゲルの本にあった『量質転化の法則』でした。量が質を決め、質が良くなれば、量も増える。このことに関しては、毛沢東も『矛盾論』の中で、『量の蓄積は質を規定する』と似たようなことを述べています」
この『量質転化の法則』をネット証券会社に当てはめ、実行したのが、売買にかかる手数料を圧倒的に安くすることだった。「これでは利益が出ない」というところまで手数料を下げたという。
「その結果、多くのお客様を獲得でき、それによってサービスの質も良くなって、ますますお客様が増えるという好循環を作り出せたのです。
この『量質転化の法則』は私の事業戦略の一つの基本観であり、その後のSBIグループの経営にも影響を与えています。2018年6月より開始した仮想通貨の現物取引サービスに関しても、業界最狭水準のスプレッド(※売値と買値の差のこと)で提供しています。
古典には、永い時を経て読み継がれてきた『不変の原則』が詰まっているのです」
どうすれば会社は伸びるのか、あるいは潰れるのか。どんな人材を登用すべきか。こうした話もまた、古典にヒントがある、と北尾氏は言う。
「たとえば、中国古典を読めば、中国の王朝の歴史を通じて、どうやったら国が栄え、国が潰れるかを学べます。このような組織を運営する要諦は、今も昔も変わりありません。ビジネスパーソンなら古典に触れておかなければ損ですよ」
舞台は中国、時は6世紀・南北朝時代。独孤家の三姉妹の末娘・伽羅が隋の初代皇后になるまでを描くドラマ「独孤伽羅~皇后の願い」。安野モヨコさんに、このドラマを通して「強い女性」についてお話をうかがいます。
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精密化学品を中心とした化学工業メーカーとして、この低成長の時代に6年連続最高売上げを更新している城北化学工業。その経営哲学にはパナソニック創業者松下幸之助と多くの共通点がある。
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