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指示待ち部下が減らないのは、あなたの「ある行動」が原因だった!



2018年10月19日 公開

大平信孝(アンカリング・イノベーション代表)

日本の上司の99%がプレイングマネジャー

もしかしたら、「仕事に追われ自分の精神状態も限界に近いのに、その状態で部下のモチベーションを上げることなんてできない」「部下のスキルアップの手ほどきをする時間なんてない」と思った方もいることでしょう。まずは、なぜ部下は「モチベーション不足」と「スキル不足」に陥ってしまうのかを簡単に解説しておきましょう。

“上司”といっても、日本企業の場合、プレイングマネジャーであることがほとんど。上司は、自分の仕事を抱えつつ部下育成もしなければならないのが現実です。産業能率大学が2017年に実施した「第4回上場企業の課長に関する実態調査」アンケートによれば、99.2%の管理職がプレイングマネジャーなのです。

仕事が忙しくなり、上司に余裕がなくなると職場は殺気立ち、上司と部下との間のコミュニケーションの量が激減します。

・朝のあいさつ以外会話がない
・連絡事項はメールやチャットですませる
・部下が相談したくても、上司が忙しそうで相談できない

 こんな状態になってしまうのです。そのせいで、上司と部下の間に溝ができ、シンプルな業務連絡ですら伝わりにくくなっていきます。しかも、上司側に余裕がなくイライラしていることが多いため、部下が勝手に仕事を進めてミスをすると、不機嫌になったり、叱責したりします。すると、部下は萎縮し、自分で考えて仕事を進める気がなくなってしまう……。

つまり、部下のモチベーションが下がってしまうのです。

 

スキルのない部下に「動け」と言っていませんか?

また、部下とのコミュニケーションの量が減ると、上司は部下のできること、できないことを把握できなくなります。そのせいで、適切な指導ができなくなり、部下のスキルが一向に上がらないのです。

部下のできないことまで指示してやらせようとするわけですから、指示通りに動けないのはあたり前です。指示通り動かない部下は、動かないのではなく、動けないのです。

それに気づかない上司は、「なんでこいつは仕事ができないんだ」とイライラし、部下にきつくあたります。すると、部下のモチベーションはますます下がり……という負のスパイラルに陥ってしまうのです。

指示待ち部下や、指示通りに動けない部下はこうやって生まれるのです。

自転車に乗れない部下に、「自転車に乗れ」という指示だけ出してもできないのは、部下のモチベーションや能力の問題ではありません。ましてや、上司のマネジメント能力の問題でもないのです。 

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関わり方を変えるだけで、部下は自然と動き出す! >



著者紹介

大平信孝(おおひら・のぶたか)

アンカリング・イノベーション代表

目標実現の専門家。中央大学卒業。長野県出身。
脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。オリンピック出場選手、経営者、トップモデル、ベストセラー作家など1万人以上の目標実現・行動革新サポートを実施。多くのリーダーに、研修、講演、個人サポートを提供している。6冊の著作は累計15万部を超え、中国、台湾、韓国など海外でも翻訳されている。

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