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職場の「やっかいな人」から身を守る方法

2018年12月11日 公開

片田珠美(精神科医)

「無自覚モンスター」へはこう対処しよう!

相手の気持ちを考えずズケズケ言ったり、すぐに感情的になったり、嘘をついたり……自覚なく他人を傷つける人が増えている。無自覚ゆえに「自分を変える」意識がない。だから、巻き込まれないためには自己防衛が必要だ。そこで、「やっかいな人」をタイプ別に分類し、それぞれの賢い対処法を精神科医の片田珠美氏に伝授いただいた。

 

「自分第一」な人が世界中で増殖中!

 いつの世も、会社は「理不尽な人」「やっかいな人」の宝庫。しかし近年、精神科医として様々な相談を受ける中、そうした人々がとみに増えていると感じます。その背景には、「自己保身」があると思われます。景気が回復してきたとはいえ先行き厳しい業界も多く、好調でもいつ潮目が変わるかわからない世の中です。その中で自己防衛的になり、それが高じて攻撃的になる人は少なくありません。

 もう一つ、世界的傾向として挙げられるのが「自己愛過剰社会」の蔓延。トランプ大統領は「アメリカファースト」を標榜していますが、実際のところは「ミーファースト」な人物です。タイプは違えど、プーチン大統領や金正恩委員長も「自分第一」なキャラクターです。このような人々を筆頭に、一般社会でも「わが身可愛さ」のみで動く人が年々増えています。

 

「無自覚モンスター」からうまく逃げるには

 日本もその例に漏れません。「謙譲の美徳」も今は昔、自己主張の強い団塊世代や享楽的なバブル世代、SNSで自己顕示欲を満たす若者世代など、年齢を問わず自己愛の強い人が増加中です。なお、この手の人々にも様々なタイプがあります。次ページよりご紹介する6タイプに大別できますが、複数の要素を兼ね備えている人もいます。

 始末が悪いのは、どのタイプも総じて無自覚であること。彼らは、他人に嫌な思いをさせていることにほとんど気づいていません。悪気がないため、反省することも稀です。だからこそ、こちら側の防衛スキルを上げることが必須。次ページより各タイプの特徴と対処法を解説しますが、どのタイプにも当てはまる心得は二つあります。

 一つは、早めに気づくこと。無自覚モンスターの中にはしばしば「一見良い人」がいます。優しそうに見えて卑怯、フレンドリーに見えて無神経、など。仲良くなる前に早めに距離を置ければ安心です。

 もう一つは「横もしくは斜め上のつながり」を大切にすること。同期や他部署の上司など、相談できる第三者を持ちましょう。そうした存在は心の支えになるだけでなく、しかるべき場所に訴える際の証人にもなってもらえるでしょう。

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著者紹介

片田珠美(かただ・たまみ)

精神科医

広島県生まれ。精神科医。京都大学非常勤講師。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から分析。『無差別殺人の精神分析』(新潮選書)、『一億総ガキ社会』(光文社新書)、『一億総うつ社会』(ちくま新書)、『正義という名の凶器』(ベスト新書)、『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)など著書多数。

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