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配車アプリも形無し!?ウガンダのタクシー事情とは(ウガンダ2)

2019年02月08日 公開
2023年03月10日 更新

<連載>世界の「残念な」ビジネスマンたち(42)石澤義裕(デザイナー)

ウガンダ流明朗会計とは?

また、アプリの明朗会計は、ウガンダ流でした。

カンパラ名物の渋滞に捕まったときは時間料金が加算され、運転手が

「この道はいつ動くかわからん! 俺に任せてくれ!」

と別のルートを攻めたら、別途距離料金。

信号を守らず、逆走も厭わず、警察官の交通整理を無視するほどにアフリカらしいタクシーですが、加算される料金だけはアプリがきちんきちんと計算。気分的にはもはや明朗じゃありません。

 

カフェで、深夜まで飲んだときのことです。

アフリカの真夜中こそタクシーにすがりたいときはないというのに、一台も走っていないという裏切られ感。ニーズに沿わない勤務時間です。

AIだか人工知能だかが人間の仕事を奪うと言われて久しいですが、そんな甘いウガンダじゃないです。

ということを考えながら、ライバル会社の配車アプリのタクシーに乗っていたら、酔っ払い運転の車が……。

 

次号は、「道路の真ん中で、HELPを叫ぶ」です。

泣きました。

ウガンダ
テレビ局のディレクター。スワヒリ語のほか、マイナーな民族語も話せます。

著者紹介

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)

デザイナー

1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。新宿にてデザイナーとして活動後、2005年4月より夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。

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