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仕事の質もスピードも上げる7つのポイント

2019年02月24日 公開

倉貫義人(ソニックガーデン社長)

 

(2)「タスクばらし」をして見積もりをする

 やるべき作業がわかれば、次は、それをタスクに分解します。その作業をするところを具体的に想像しながら、やることを順番に書き出していくのです。

 すると、「ここは確認しておかないといけないな」「これが問題になりそうだ」などということもわかってきますから、しかるべき人に事前に相談をすることもできます。

 タスクは、自分が1~2時間でできる大きさにまで分解しましょう。同じ時間でできることは人によって違いますが、ここで重要なのは作業にかかる時間を見積もることなので、あくまで「自分が」1~2時間でできる大きさにしてください。

 

(3)優先順位を整理する

 タスクに分解できたら、それらに優先順位をつけます。「書き出したタスクを、本当に全部やらなければならないのか」を確認するためです。有名な「パレートの法則」というものがあるように、本当にやらなければならないタスクは、全体の2割程度しかないものです。

 優先順位をつけるというと、「高」「中」「低」に分類する方法が一般的だと思いますが、これはお勧めしません。というのは、ほとんどのタスクに「高」をつけてしまうからです。

 では、どうするのかというと、優先順位が高いものから低いものへと、1番から順番に、タスクを並べるのです。そうすれば、何も考えなくても、そのリストの上から順番に手をつけていけばいいだけになります。

 

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(4)週単位と日ごとでスケジューリングする >

著者紹介

倉貫義人(くらぬき・よしひと)

〔株〕ソニックガーデン代表取締役社長

大手SIerにて経験を積んだのち、社内ベンチャーを立ち上げる。2011年にMBOを行ない、〔株〕ソニックガーデンを設立。月額定額&成果契約で顧問サービスを提供する「納品のない受託開発」を展開。全社員リモートワーク、オフィスの撤廃、管理のない会社経営など、新しい取り組みも行なっている。著書に『管理ゼロで成果はあがる』『「納品」をなくせばうまくいく』など。ブログ https://kuranuki.sonicgarden.jp/

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