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「即行動につながる会議」にする5つのコツ

2019年03月11日 公開
2023年03月10日 更新

三木雄信(トライオン代表取締役)

 

コツ(2)会議の議題を明確にし、事前に参加者と共有しておく

「この会議で何を決めるのか」というテーマを明確にし、出席者には事前に必ず伝えます。

また、会議の冒頭でも、改めて同じことを宣言してください。

日本人は「何となく集まって、何となく終わる」という会議に慣れているので、会議の主催者は「この会議ではこのテーマについて必ず結論を出します」という強い意思をはっきり伝えることが大事です。

 

コツ(3)出てきた話について「報告」「決定」「未決」を分ける

会議では様々な話が飛び交うので、情報の混乱が起きやすくなります。同じ話を聞いても、それぞれが勝手に違う解釈をすることもあります。

ある部門が決定事項として進めていたのに、別の部門では「正式に決まったとは聞いていない」「部として正式なOKは出していない」などと言い出すのはよくある話です。

こうした見解のズレが発生すると、いったん進めた仕事がやり直しになり、手戻りが発生してしまいます。

このズレを防ぐためにやるべきことは、会議で出た話を「報告」「決定」「未決」の三つの事項に分けて整理することです。

議事録を作る際は、項目ごとにこの三つのいずれかを明記することを徹底してください。

「報告:期間限定キャンペーンによる新規顧客獲得数 1万8,000人」
「決定:キャンペーン期間の延長(今年6月30日まで)」
「未決:延長期間の予算の承認」

これで「期間延長が決定事項とは聞いていない」などと言うことはできなくなります。

もちろん「未決」については、できるだけ早く「決定」に変えるための会議をセッティングすることが必要です。

次のページ
コツ(4)「何を」「誰が」「いつまでに」やるかを明確にする >

著者紹介

三木雄信(みき・たけのぶ)

トライオン〔株〕代表取締役社長

1972年、福岡県生まれ。東京大学経済学部卒業。三菱地所㈱を経て、ソフトバンク㈱に入社。27歳で同社社長室長に就任。孫正義氏の下で「Yahoo!BB事業」など担当する。 英会話は大の苦手だったが、ソフトバンク入社後に猛勉強。仕事に必要な英語だけを集中的に学習する独自のやり方で「通訳なしで交渉ができるレベル」の英語をわずか1年でマスター。2006年にはジャパン・フラッグシップ・プロジェクト㈱を設立し、同社代表取締役社長に就任。同年、子会社のトライオン㈱を設立し、2013年に英会話スクール事業に進出。2015年にはコーチング英会話『TORAIZ(トライズ)』を開始し、日本の英語教育を抜本的に変えていくことを目指している。2017年1月には、『海外経験ゼロでも仕事が忙しくでも 英語は1年でマスターできる』(PHPビジネス新書)を上梓。近著に『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』(PHP研究所)がある。

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