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第一印象は1秒で決まる! 初対面を制する「見た目」の作り方

2019年05月21日 公開

佐藤綾子(ハリウッド大学院大学教授)

思っている以上に姿勢や表情を見られている!

 初対面の人に会うのが苦手だという人は多いだろう。相手に良い第一印象を持ってもらうためには、どうすればいいのか? そこで重要なポイントは、話の内容もさることながら、それよりも先に相手の目に入る姿勢や表情などだ。パフォーマンス心理学の第一人者・佐藤綾子氏に具体的な方法をうかがった。

 

ネガティブな第一印象を覆すのは難しい!

 初対面の場面で、相手が自分に対して抱く印象は、たった1秒で決まる。こんなことを言うと、皆さんは「そんな大げさな」と思われるかもしれません。でも、これは本当です。

 米国の心理学者のティモシー・ウィルソンは、人は1秒間に両目で1,100万以上もの信号を受信し、その中から脳が40要素ほどを抽出して処理しているという研究結果を発表しています。歩行中にトラックが急に自分に向かって走ってきたときに、右に避けるか左に避けるかを瞬時に判断して行動できるのは、こうした目と脳の優れた情報処理能力のおかげというわけです。ウィルソンはこれを「適応的無意識」と名づけました。

 この適応的無意識が、初対面の相手に対しても働くのです。

 もう一つ、ハーバード大学のナリニ・アンバディとロバート・ローゼンタールが行なった実験結果も紹介しましょう。

 彼らは学生たちに、教師の授業風景を撮影した動画を、音声を消した状態で10秒間見せました。すると学生たちは、その教師の力量を瞬時に判断しました。しかも、動画を見せる時間を5秒に短縮し、さらに2秒に短縮しても、判断は変わりませんでした。

「第一印象は1秒で決まる」という言い方が大げさではないことが、わかっていただけたでしょうか。

 相手から「この人は頼りなさそうだな」「信頼できそうにないぞ」といったネガティブな第一印象を抱かれてしまうと、その印象を覆すのは簡単なことではありません。

「次に会ったときに挽回しよう」と思っても、営業などの仕事の場合は、第一印象が悪いと、二度と会ってもらえない可能性が非常に高いでしょう。

 仕事が成功するかどうかは第一印象で決まり、第一印象は最初の1秒で決まるということを、いつも意識しておいてください。

 

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15m先からでも姿勢を見られている >



著者紹介

佐藤綾子(さとう・あやこ)

ハリウッド大学院大学教授/博士(パフォーマンス学・心理学)

1947年、長野県生まれ。69年、信州大学教育学部卒業。ニューヨーク大学大学院パフォーマンス研究学部修士課程、上智大学大学院博士課程修了。日本におけるパフォーマンス学の第一人者。日本大学芸術学部教授を経て現職。社会人セミナー『佐藤綾子のパフォーマンス学講座®』主宰。『自分をどう表現するか』(講談社現代新書)、『できる大人の「見た目」と「話し方」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。

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