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営業のモチベーションアップ!「やる気」をコントロールする3つの法則

2019年05月15日 公開
2023年03月02日 更新

大塚寿(営業サプリ)

人は「充実感」や「達成感」が味わえると思えた瞬間にやる気が出る

2つ目の法則は「充実の法則」。これを達成感と読み替えても構わないが、人は今の行動をそのまま続けていけば、「きっと充実感が味わえるのだろうな」と予感できた時、モチベーションが湧いてくるようにできている。

この特性を利用したモチベーションアップの方法やモチベーションダウンからの復活方法は軽く10数個はあるのだが、代表的なものを1つ紹介しておくと「自己決定」を使うことだ。

人は人から命令されたことより、自分で決めたことのほうが頑張れるようにできている。

これまであなたもどの部活に入りたいか、どこの学校に入学したいかといった無数の選択があったはずだが、その選択を親に決めて欲しいと思っただろうか、それとも自分で決めたいと思っただろうか。

「やりたい」「チャレンジしたい」という自分の気持ちが、強いモチベーションリソースになることに説明はいらないだろう。

しかし、営業の仕事では予算や重点商品、重点市場の決定は本部や上司に決められてしまうことも少なくない。

そんな中でも、せめてその重点顧客の攻略方法や、営業の進め方といった「やり方」については自分で決めるという「自己決定」のメカニズムを活かすのが賢い。


(出典:『部下のやる気を2倍にする法』(ダイヤモンド社)

 

ギスギスした「人間関係」はモチベーションをダウンさせる

3つ目は「関係の法則」。職場や取引先との人間関係のことだ。お察しの通り、私達は職場の人間関係が活性化しているとシナジー効果(相乗効果)が作用して自分の持っている力以上のものを発揮できるし、成長も早くなる。

一方、ギスギスした職場ではモチベーションは最低となり、人がどんどん辞めていくようになる。

では、どうしたら職場のみんながモチベーションに満ちた状態になるのだろうか。

鍵は職場のコミュニケーションにある。結局のところ、上司と部下、同僚と自分の間にあるものはコミュニケーションしかない。人はコミュニケーションによって励まされ、刺激され、触発され、モチベーションを高めるからだ。

しかも、ただコミュニケーションを取ればいいのではなく、良質なコミュニケーションはチームを構成するメンバーが、それぞれに興味、関心を持って、互いに励まし、褒め合い、職場を顧客に対する話題で満たすことだ。

今のあなたの職場がそういう雰囲気になるように、まず、あなたから小さな行動を起こすことを期待したい。

(出典:営業サプリ)

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著者紹介

大塚 寿(おおつか・ひさし)

エマメイコーポレーション代表取締役

1962年、群馬県生まれ。1986年、株式会社リクルート(現 株式会社リクルートホールディングス)に入社。サンダーバード国際経営大学院でMBA取得後、営業研修を展開するエマメイコーポレーションを創業、現在に至る。著書に『リクルート流』(PHP研究所)、『オーラの営業』(Nanaブックス)、『仕事をつくる全技術』(大和書房)、累計28万部のベストセラー『40代を後悔しない50のリスト』シリーズ(ダイヤモンド社)など多数。共著に『法人営業バイブル』(PHP研究所)など。

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