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功罪あった「ゴーン改革」の中で、いまだに色あせない「見事な目標設定」とは?

2019年07月15日 公開

石島洋一(公認会計士)

「いっぱい」は「ない」に等しい

以前、訪問した会社で、いろいろな場所に目標をスローガン風に貼り出してあるところがありました。最初は活気があるな、と思っていたのですが、よく見ると、あまりにも多種多様な目標が書かれていることに驚いてしまいました。

社員は、その目標をどれだけ意識できているでしょうか。あまりに多い種類の目標は目標ではありません。覚えられないし、意識もできないはずです。

多くの目標が掲げられていると、何となくムードとしてはよいのですが、経営改善の実行力という面からすると、そのような目標の立て方は失敗です。

いくつの目標であれば社員は意識できるのか。せいぜい3つがよいところではないでしょうか。さらに、最重点目標は1年に1つでよいと思います。

大切なのはそのことを達成する実行力です。それに、1つの最重点目標を達成した時に波及する効果は、必ず他の面でも表れてきます。そうすれば、「あれもこれも」の経営姿勢より、ずっとよい結果が得られるはずです。

社員が意識でき、目標と実績のチェックができてこそ、よい目標といえるのです。

その点でゴーン氏による「日産180」の目標設定は、数値化とわかりやすさを両立した目標として、今でも価値あるものなのです。

(『ざっくりわかる「決算書」分析』より抜粋・編集)



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