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「ながら運転」への罰則強化で 脚光を浴びる大画面・ストラーダの卓越性

2020年01月09日 公開
2023年02月24日 更新

高山正寛(自動車ジャーナリスト)

多くの車種に対応した大画面カーナビとは?

それでは、すでに所有しているクルマへの大画面化は無理なのか? その問題を解決したのがパナソニックのカーナビ「ストラーダ」である。本体ユニットは従来の取り付けスペースに設置し、ディスプレイを手前に浮かせるフローティング構造を採用することで、数多くの車種への取り付けを可能にした。

このコンセプトを搭載した商品は2016年に発売を開始したが、ユーザーニーズにマッチしたことで、すぐにヒット商品に成長。取り付け可能車種は発売後から増え続け、現在では400車種以上に対応している。

このコンセプトを継承した最新モデルである「F1X10BD」は従来の9型画面サイズと同じボディサイズで10型大画面を可能にしている。この大画面化により、すっと目線を動かしただけで自車位置や渋滞情報などの認識ができる。

 

安全・安心のためにはストラーダがお勧め

またストラーダは大画面のほか、操作の基本となるUIも専用に開発されている。多くのカーナビアプリでは、画面を何度もタッチして操作し目的の機能を呼び出す必要があるが、これらの「階層」が深ければ深いほど、操作は複雑になりストレスも溜まる。何より、運転中にこのような操作を行なうことが事故に繋がる可能性もある。

一方で、ストラーダを見てみると、前述した階層も含め、UIの徹底的とも言える効率化により、少ない回数で操作が行えるよう設計されている。停車時に画面をタッチした際のレスポンスの良さや指に吸い付くようにスクロールする画面の動きなども、これまで培ってきた技術がブラッシュアップされて搭載されている。

そしてその極めつけとも言えるのが、音声認識やステアリングに組み込まれたスイッチを使うことで、操作自体を軽減しようという機能だ。

まず音声認識だが、目的地検索はもちろん、走行中のルート沿いや周辺にあるガソリンスタンドや飲食施設なども音声で呼び出し、そのままルートとして設定することができる。特にストラーダの場合は手持ちのスマホとBluetooth接続し、専用サーバーにアクセスすることで膨大なインターネット環境上の情報を取得し活用できる。もちろんスマホ本体は鞄の中などに入れておいてOKであり、約1,700のキーワードとの組み合わせで普段の会話のように自然に目的地検索等を行うことができる。

そしてもう一つのステアリング操作だが、昨今のクルマには標準/オプションを含め、カーナビやオーディオの音量や選曲(選局も)などが行なえる「ステアリングリモコン」の装着が増えてきている。これまでステアリングリモコンは純正ナビでそのメリットを発揮してきたが、ストラーダでは多くの車種に対応。細かなカスタマイズも可能でハンズフリー通話の設定も割り当てできる。

この他にも、昨今の逆走事故など時代の変化に合わせて、ストラーダでは「安全・安心運転サポート」と呼ばれる機能を毎モデルごとにアップデート。万が一の危険運転の際、音声でもサポートしてくれる。

 改正道交法の下では、目線は常に前方、両手はステアリングを握る、という当たり前のことが今まで以上に厳しく強化されている。ストラーダを装着して運転に集中できれば、安全運転にも繋がるのである。

 

著者紹介

高山正寛(たかやま・せいかん)

自動車ジャーナリスト

1959年生まれ。自動車専門誌で20年以上にわたり新車記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関わる。ITS EVANGELIST(カーナビ伝道師)として昨今の先進安全技術から携帯電話/PC/家電までデジタルガジェットに精通、そして自動車評論家としての顔も持つ。リクルート出身ということもあり、自動車をマーケティングや組織、人材面などから捉えるなど独自の取材スタンスを取り続けている。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。2018-2019日本カーオブザイヤー選考委員も務める。

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