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話が面白い人、つまらない人は「話題選び」で決まる

2020年01月31日 公開

渡辺龍太(放送作家、即興力養成講師)

 

「相手が自分から話そうとしていること」が鍵

重要なのは、「相手が自発的に出してきた情報について質問する」ことです。先ほどの会話例の中で言えば、

「思ったよりも釣れたので、おすそ分けした」
「(カラオケに)最近はあまり行かない」

というところに食いついて、質問を続ければよかったのです。

相手が自発的に出してきた情報とは、その会話の中での「新しい情報」です。聞いてもいないことを自ら語り出しているわけですから、そこを掘り下げてあげると、まるで温泉が湧わ き出るように、相手が勢いよくエピソードや想いを語り出すことが多いのです。たとえば、次の例を見てください。

A 「ご出身は、どちらですか?」
B 「私、新潟なんですよ。雪が多くて、学校の授業でスキーがありました」
A 「そうなんですね! 今も、滑ってるんですか?」
B 「そうですね。毎年、冬になるとスキーをやってます」
A 「毎年行かれているんですね。それはご家族と? それともご友人と?」
B 「昔、子どもが小さい頃は、家族でよく行ってましたね。でも、子どもが大きくなって、私とは一緒に行ってくれないんですよ。なんで、今はスキー仲間の友達と、滑りに行ってます」
A 「そうなんですね。スキー仲間のご友人は、どんな方なんですか?」
B 「実はスキー仲間と言ったんですが、これが結構本格的でして、アマチュアのチームに入ってるんですよ。だから、同年代に比べて、身体も鍛えている方だと思います(笑)」
A 「だからですね! 身体、鍛えていらっしゃる感じがすると思っていたんです!」
B 「そうなんですよ。冬以外も、ジムに通ってガッツリ筋トレしてまして……(以下、止まらない勢いで話し出す)」

この会話例の中で、Aさんは「学校でスキーの授業があった」「今でも毎冬、スキーをしている」「スキー仲間の友人がいる」「アマチュアチームに属し、身体も日々鍛えている」という新情報が出るたび、それを掘り下げる質問を重ねています。

そうすることで、相手の情報をどんどんと引き出し、うまく深掘りすることで雑談を盛り上げていくのです。

このように、話題を振るときは、相手が自発的に出してくる情報に着目しましょう。ここで新情報が出てこないようなら、潔く次の話題を振ればいいのです。

それを繰り返すうちに、どこかで新情報を引き出し、話が盛り上がるきっかけをつかめるはずです。難しいと思われるかもしれませんが、何度か意識して雑談をすれば、

「おっ、自発的に情報を出してきたな。ここは深掘りしてみよう」
「なかなか新情報を言わないな。次の話題に行くか」

という判断がとても自然にできるようになります。失敗してもいいので、まずはこの考え方で相手の話を聞いてみてください。

著者紹介

渡辺龍太(わたなべ・りょうた)

放送作家、即興力養成講師(ハリウッド流インプロ協会会長)

高校生の頃にお笑い芸人を志すも、日本ではスベり続けた末に、一念発起してアメリカへ留学。その際、現地で「インプロ(即興力)」と呼ばれる科学的に研究されたアドリブトーク術と出会い、コミュニケーション能力が劇的に改善。以降、本格的にインプロや心理学を学び、体系的にまとめられた「人間が笑う話のロジックのパターン」の研究に没頭する。帰国後は、インプロで身につけたコミュケーション能力を活かして、実績ゼロからNHKの番組ディレクターに就任し、放送作家となる。現在は、放送作家として活躍するかたわら、浅井企画メディアスクールでインプロワークショップなどの講師を経験したことをきっかけに、ビジネスマンや学生を対象に、様々な自治体や企業で精力的に講演やワークショップなどを行っている。2018年には、さらにインプロを広めるために、ハリウッド流インプロ協会を設立し、インプロ講師の養成にも注力している。
著書に、『1秒で気のきいた一言が出るハリウッド流すごい会話術』(ダイヤモンド社)、『自分の居場所はどこにある? SNSでもリアルでも「最高のつながり」の作り方』(CCCメディアハウス)、『ウケる人、スベる人の話し方』(PHP研究所)がある。

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