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呼吸に集中することで「今、ここ」の状態を作り出すマインドフルネスの方法

2020年02月26日 公開

荻野淳也(マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事)

プレッシャーからくる「扁桃体ハイジャック」に対応しよう


ILLUSTRATION:勝山英幸

 

 ストレスを軽減させ、仕事のパフォーマンスも上げるとして、職場で実践する企業も増えている「マインドフルネス」。いったい、なぜストレスに効果があるのか? ビジネスパーソンへの指導経験が豊富な荻野淳也氏に聞いた。

 

リラクゼーションや瞑想とは別のもの

 近年、マインドフルネスに注目が集まっていますが、誤解も増えているように思います。

 例えば、リラクゼーションの一種だと思われていたり、瞑想と混同されて「無心になるのは難しそうだ」と敬遠されたりすることがあります。

 マインドフルネスは、リラックスすることでも、瞑想のように「無の境地」になることでもありません。

 マインドフルネスとは、いたってシンプルなもの。「今、ここ」に注意を向けている状態、ということです。

 つまり、ランニングをしていても、パソコンで作業をしていても、人との会話中でさえも、マインドフルになることはできるのです。

 では、なぜ、「今、ここ」に注意を向けることが、ストレスと関係するのでしょうか。

 ハーバード大学の研究によると、現代人は仕事時間の47%を「マインドワンダリング」の状態で過ごしているそうです。マインドワンダリングとは、注意散漫で「今、ここ」に注意が向いていない状態です。

 マインドワンダリングの状態だと、例えば、「仕事で失敗した」「家族と喧嘩した」といった「過去」を引きずって嫌な気分になったり、「明日のプレゼンがうまくできるか心配だ」などと「未来」を案じたりして、ストレスの増幅を招きます。「今、ここ」に注意を向けたマインドフルの状態だと、これを防げるわけです。

 

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一瞬のストレス反応には理性は介在しない >



著者紹介

荻野淳也(おぎの・じゅんや)

〔一社〕マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事

1973年生まれ。埼玉県出身。慶應義塾大学卒業後、外資系コンサルタントやベンチャー企業のIPO担当、取締役を経て、現職。マインドフルネスを軸としたコンサルティングやエグゼクティブコーチングに携わる。慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科研究員も務める。著書に『かんばりすぎない休み方』(文響社)などがある。

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