日本の常識は捨てよ！アフリカ起業で成功する７つのコツ

返事をしない、謝らない、そしてバックレる

お客さんから預かった品物を確認するというのも、きつく指示すべきです。

レソトでは、洗濯ものが足りませんでした。

靴下が片っぽ足りないんだけど……と控えめに訊いたら、「初めっから片方しかなかったわよ！」ってキレたし、それが洗濯室で見つかっても謝らないのもアフリカあるあるです。

TIPSその６は、「返事をしない、確かめない、謝らない、バックレるを、諌める魔法の言葉はない」

ナニを言っても、ときめいてはくれませんから。

ひとつひとつ対症療法的に潰すしかありません。しかし、モグラ叩きのように蘇ってきます。

とはいえ、それこそがアフリカ起業の醍醐味です。

あ、それから、採用試験に足し算をお忘れなく。

モーリタニアのレストランは計算間違えが多く、毎日、半額になっていました。

最後にTIPSその７、「職業と倫理観は関係ない」

守衛が泥棒だったのはルワンダで、お手伝いさんが盗みを働いていたのはマラウイです。

これは、日本でも同じですかね？

それでもやっぱり「できるビジネスマン」は存在する！

ずいぶんと重箱の隅をほじくって無理やり７つのTIPSにまとめとお思いでしょうが、決して「隅」ではなくアフリカの直球ど真ん中です。

それでも、教室を掃除する10人の中学生にひとりいたように、ごくまれによく働く人がいます。

ナミビアの船会社の営業マンは、アポイントの10分前に現れて、挨拶もそこそこに５分で打ち合わせを終わらせました。

ルワンダのプロジェクトを組んだ青年は、日本人以上の「おもてなし力」を発揮して民泊を経営しています。（素晴らしき「おもてなしホテル」。資金ショートの訳とは？　https://shuchi.php.co.jp/the21/detail/5603）

そして今夜泊まる家のご子息は、大学を卒業したらアメリカで働くそうです。

英語はバリバリだし、フランス語はできるし、専門はIT系だし、ハンサムだし。実家はお金持ちだし。ちょっと太ってるけれど、体力もありそうです。そして親切。

すべてにおいて、我輩よりスペックが上のモロッコ人。

TIPSの番外編は、「日本で起業するアフリカのビジネスマンを待て！」

そう遠くないかも。

西サハラの宿の娘さん。フランス語圏で英語を話すインテリです。日本の語学学校で働けば10倍以上稼げますよ。