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日本人はひそかに馬鹿にされている?グローバルビジネスに不可欠な「歯」の真実



2020年04月11日 公開

生澤右子(歯科医師、株式会社Dental Defense代表取締役)

「八重歯」はチャームポイントにならない

さて、もう一つエピソードを紹介しよう。

私が中学生時代、アメリカ人の英語の先生が思いもかけないことを言った。

「なぜ日本では、あんなに汚い口の人がテレビに出ているのか。アメリカでは、あんなに歯並びの悪い人がテレビに出るなんてことはあり得ない。」

私にとっては衝撃的だった。

確かに、海外ドラマやハリウッド映画を見ても、歯並びの悪い人は見当たらない。そしてまた、留学したい人向けの情報サイトでも「海外では、日本人の歯のきたなさが目立つので注意! 歯科矯正も考えるべき」ということが書かれている。日本では、歯のデコボコも八重歯も、チャームポイントとすら言われているが、同じアジアを含め、海外では全く状況は違う。

 

歯で社会的階級がわかる国・アメリカ

歯科医である私がビジネスパーソンに「暗黙の口元マナー」を教えている理由は、「歯が汚い=貧乏」という認識が海外、特にアメリカではあり、歯で社会的階級がわかるというくらい、歯がキレイなことが重要だからである。

アメリカの社会学者、Susan Sered氏のエッセイによると、「他のどの指標よりも、歯は社会的階級を表す」という(註3)。

歯が抜けることは、社会的階級が下がることと同じだというのだ。歯科治療が保険でカバーされず高額なために、治療ができず命に関わるケースもあり、隠れた社会問題となっている。

また、ニューヨーク・タイムズの書評にも取り上げられた、ジャーナリスト・Mary Otto氏 の『Teeth』という本でも、本のそでに「歯を見れば、あなたが何者かわかる」とあり、トランプ大統領のような完璧な白い歯を持つ富裕層やアッパーミドル層と、その他の人々との階級差を浮き彫りにしている。

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