PHPオンライン衆知 » THE21 » インタビュー » 「すぐに不安になってしまう人」の心を縛る正体は“親と会社”

「すぐに不安になってしまう人」の心を縛る正体は“親と会社”

2020年07月16日 公開

心屋仁之助(心理カウンセラー)

 

親の愛情ゆえの言葉が心に不安を植えつける

――不安になる人とならない人の分かれ目をたどると、育った環境に行きつくという。

「『不安持ち』の人はたいてい『不安持ち』の親に育てられています。不安とはすなわち、親からの教えなのです。

心配性な親は、おそらくは愛情ゆえに、『~すると大変なことになるよ』『~しないとあとで困るよ』といった言葉を投げかけるのですが、それを毎日聞かされた子供は、心に不安を植えつけられてしまいます」

――それでも、通常は、思春期頃から自分自身の考えが芽生え始める。

「芸事や武道の世界で言うところの『守破離』と同じ道筋です。最初は指導者の言うことに忠実に従う『守』、次いで、その教えとあえて違うことをする『破』、そして最後に、独自のやり方を確立して、指導者から独立する『離』。

このうち、10代の反抗期は『破』の時期に当たりますが、このプロセスをうまく経ていないと、大人になっても『守』のまま。40~50代になってもここに留まっている人は珍しくありません。前述のコロナ禍以前から自粛していた人は、まさにそれです。

人目を極端に気にするのは、親に『後ろ指を指されるようなことをしちゃダメ』と教えられたか、もしくは、親の目そのものを気にしているからでしょう。

会社からの給与だけを収入だと思い込む考え方も『守』の人ならではの傾向です。小さい頃に親を、今は会社を、保護者の位置に置いていると言えます」

――そう考えると、真の意味で「守」から脱却できている人はかなり少数かもしれない。「破」「離」へと進むには、何が必要なのだろうか。

「才能や技能は必要ありません。ただ、『~したい』という衝動のみです。これは、現在囚われている『~しなければ』とは別種の、爆発的な推進力を持つ動機です。

この点でも、今はチャンス。『守』のままの人は不安とストレスで限界まで来ていて、『本当はこうしたい!』という衝動が起こるまで、あと一歩ですから」

THE21 購入

2022年7月号

The21 2022年7月号

発売日:2022年06月06日
価格(税込):760円

関連記事

編集部のおすすめ

人間関係に悩まないための「魔法の言葉」とは?

心屋仁之助(心理カウンセラー)

過剰なほど周囲に気をつかってしまう…「STAY HOME」が招く“恐怖中毒症”

名越康文(精神科医)

「人前で話すと焦ってしまう人」が恐怖しているものの正体

佐藤健陽(佐藤たけはるカウンセリングオフィス代表)

ザストリングス表参道にてダイヤモンド、宮殿、共鳴をベースに再誕しサインを得るワーク

WEB特別企画<PR>

アクセスランキング

WEB特別企画<PR>

  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする
ザストリングス表参道にてダイヤモンド、宮殿、共鳴をベースに再誕しサインを得るワーク

話題のビジネス・スキルをやさしく解説するとともに、第一線で活躍しているビジネスパーソンの
プロのノウハウを紹介するなど、「いますぐ使える仕事術」が満載されています。

×