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「目標を達成できない人」はある勘違いをしている



2020年07月22日 公開

長田英知(Airbnb Japan株式会社執行役員)

長田英知

「自分の時間がなくて、やりたいことができない」「色々と先延ばしにしたまま、月日だけが過ぎていく」……。このような「目標達成」に関する悩みを抱えて、日々悶々と過ごしている人は多いのではないでしょうか。

 しかし、全国最年少(当時)で市議会議員に当選し、コンサルタントとして数々のプロジェクトを成功に導き、現在はAibnb Japan株式会社の執行役員を務める長田英知氏によれば、どんな目標も「100日」の実行計画を立てれば達成できる、と言います。

 そこで今回は、そんな長田氏の著書『たいていのことは100日あれば、うまくいく。』(PHP研究所)の中から、「あなたが目標達成できない4つの理由」について語っていただきました。

目標が達成できない理由1:自分の現状を正しく把握していない

 目標の達成方法について理解する効果的なやり方は、どのようなときに目標達成に失敗するのかについて考えることです。目標達成に失敗するとき、そこには共通する4つの失敗パターンがあると私は考えています。

 1.自分の現状を正しく把握していない
 2.自分に合わない方法を続けている
 3.最終日に取り組みが完了するようにスケジュールを組む
 4.目標達成までの期間が長すぎる

 まず1つ目の理由として挙げたいのが、目標を達成しようとしている自分の現状を正確に理解していないことです。ここでは私自身の失敗例についてご紹介したいと思います。

 私は大学に入学したとき、ゴルフ部に入ったのですが、入部したときの最初の目標が1ラウンドのスコアで100を切るというものでした。ゴルフをやったことのない方のために少し説明させていただくと、ゴルフを始めた初心者がまず目指すのが1ラウンド18ホールを100打以内で回るということになります。

 ちなみに、1ラウンドの平均スコアが100未満の人はアマチュアゴルファー全体の3割しかいないそうです。また、100切りを達成した方のうち、100を切るまでに4年以上かかった人は全体の4割を占め、6年以上かかった方も2割ほどいます(ゴルフダイジェスト・オンライン『初心者ゴルフナビ』より)。100を切るというのはこのようになかなか難易度の高い目標なのです。

 高い目標を掲げた私は、頑張って練習するだけでなく、色々な本を読んでそこに書いてあった多種多様なコツを試してみました。しかしスコアはなかなか伸びず目標の100切りを達成することができなかったため、あるとき部活の先輩にその悩みを相談しました。

 すると先輩からは、ロング・ミドル・ショートのそれぞれのホールで自分が平均どれぐらい叩いているのか、ドライバーでのティーショットがどれぐらいフェアウェイをキープしているのか、パターが平均して1ラウンド何パットなのかということを聞かれたのですが、私はこれらの質問に即座に答えることができなかったのです。

 そのときに理解したのは、目標を達成するために理解しておかなくてはならない自分自身の現状に関する詳細な分析を怠っていたということです。

 同じような状況は皆さんが目標達成を目指す場面においてもよく見られます。例えば、ダイエットしている人の中で、目標カロリー数は知っていても、現在何カロリーを毎日摂取しているのかを即座に答えられたり、メニューや献立を見れば大体の摂取カロリーがすぐに頭に浮かぶ、という人は少ないのではないでしょうか。

 しかしながら自分の現在の状態をきちんと把握しないかぎり、私たちは目標達成のための適切な方法は何かを理解することができず、目標を達成できる確率も低くなってしまうのです。

目標達成できない理由2:自分に合わない方法を続けている

 目標達成ができない2つ目の理由として挙げたいのが、目標達成の方法論について自分に合った適切なものを選んでいないということです。

 そもそも皆さんが達成しようとする目標のほとんどは、すでに誰かが達成したことがあるものです。ダイエットや資格試験の合格などはその典型例で、世の中にはこれらの目標を達成するための様々な方法論がすでに存在しているということになります。しかし人によって方法論との相性が異なるため、どの方法論を選ぶかによって目標達成の可否が大きく左右されます。

 ダイエットなどみんなが目標としているものについて方法論を選ぶ場合、私たちはそのとき話題になっていたり、知り合いが試して成功した経験があるものに頼りがちになります。しかし、その方法が必ずしも自分に合っているとは限らないのです。食べることがとても好きなのに食事制限でのダイエットを目指したり、運動が苦手なのに毎日ランニングやエクササイズを行おうとして、結局、自分に合わずにやめてしまうということが往々にしてあるように感じます。

 この点について、私の大学受験を例にとってご紹介したいと思います。私は文系だったのですが試験科目に含まれていた数学が苦手でとても苦労していました。周りの友人が、他の受験生と差をつける上で数学は大事だと言っていたため、最初は数学の点数を上げることに重点を置いた時間割を組んで、周りで評価の高い参考書や問題集を解くことに時間を費やしたのですが、なかなかうまくいきませんでした。

 しかし私が受けようとしていた大学の試験科目は英語、国語、数学、日本史、世界史と5科目もあり、数学が全体の点数に占める割合は実際にはあまり大きくなかったのです。あるときそのことに思い至った私は方針を転換し、数学は基本的な問題だけを最低限できるようにしてあまり時間を費やさず、得意とする英語や国語の勉強と、日本史や世界史の暗記に時間をかける方法に転換したのです。その結果、5科目の総合点を上げることに成功したのです。

 もし私が数学の苦手克服に固執していたら、全体としての点数アップにつなげることができず、大学に合格するのにも苦労していたかもしれません。目標を達成するために苦手を克服する必要があるのか、それとも自分の得意な分野を伸ばせば足りるのかということを理解した上で適切な方法論を選択することが大切な視点となるのです。

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