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夫にも会社にも頼れない…増加する「働く50代女性たち」が秘めた“潜在能力”



2020年10月12日 公開

麓幸子(作家・ジャーナリスト/元『日経ウーマン』編集長)

麓幸子氏

政府が女性活躍推進を掲げてから、8年を迎える。女性のキャリアや働き方が大きく変わってきた。人生100年時代といわれる昨今。これからの50代女性は、どう働くべきなのか?女性の働き方を数多く取材してきた元『日経ウーマン』編集長の麓幸子氏に聞いた。(取材・構成:林加愛)

※本稿は、雑誌『THE21』2020年10月号より一部抜粋・編集したものです。

 

50代女性の大半が仕事に就いている時代

現在50代の女性は、1960~70年生まれ。働き始めた20代の頃に「男女雇用機会均等法」が成立し、40代後半~50代のときに「女性活躍推進法」が成立した世代です。

つまり女性の社会参画の「ハシリ」に当たるわけですが、この世代には黎明期ならではの顕著な特徴があります。

それは、一貫して働いてきた人が少ないこと。ある論文によると、20代からずっとキャリアを継続させ、かつ子供がいる50代女性は、全体のわずか1%なのだそうです。これが、今の20~30代との大きな違いです。

その一方、今現在働いている人が非常に多いのも特徴。50代前半の8割、50代後半の75%が仕事に就いています。20代で働いたあと、出産や育児をする時期にいったん仕事を離脱し、子育てがひと段落してから再び働き始めた人が多いということです。

いずれにせよ、働く50代女性がここまで多いのは、これまでになかったことです。

 

「74歳」をゴールの目安に、逆算して考えよう

そんな50代女性たちは、これからの働き方をどう考えるべきでしょうか。

キーワードは「人生100年時代」。50歳は、まだ人生の折り返し地点です。定年も65歳に延長され、いずれはさらに伸びるでしょう。働ける年数は、これまでになく長期化しています。

ですから、女性の健康寿命まで、「74歳まで働く前提」でいることを、私はお勧めしています。74歳をゴールと考えて、そこから逆算する形で、キャリア構築を考えましょう。

今50歳なら、あと25年もあります。子育て前より、子育て後のほうがはるかに長く、チャンスに満ちているのです。その可能性に気づくことが、まずは大切です。

 

「夫がいれば大丈夫」の考えでは危ない

他方、社会状況を見ると、厳しい要素も多々あります。現在は、変動性(Volatility)・不確実性(Uncertainty)・複雑性(Complexity)・曖昧性(Ambiguity)という四つの単語の頭文字を取って、「VUCAの時代」だと言われています。

予測ができないということで、コロナ禍はまさにその典型でしょう。今年の年頭にはまったく予測できなかったことが、今や大きな脅威となっています。DX(デジタルトランスフォーメーション)や第4次産業革命で、産業構造も大きく転換しつつあります。

こうした時代に「やってはいけない」ことは何か。それは、他力本願です。

「会社が何とかしてくれる」「夫がいれば大丈夫」といった依存的な考え方が、最もハイリスク。今持つべきは、キャリアを自分の手で開発し、構築しようとする「キャリア自律」の考え方です。

会社の看板ナシで、自分に何ができるかを考えましょう。自分個人の能力やスキルでどのように社会と関わるか、どのように貢献できるかを考えるのです。このように大きく視野を取ると、定年や役職定年など関係なく、74歳まで働くためにするべきことが見えてきます。

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