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吉田尚記アナの大活躍が証明した「“部下なし管理職”が今いちばん強い理由」



2020年11月09日 公開

吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)

吉田尚記
(写真撮影:永井浩)

ニッポン放送の局アナという会社員の立場でありながら、フリーなのでは!? と見間違えるほどに社外の仕事でも幅広く活躍し続けている吉田尚記氏。社内ではどういうポジションなのか? そして次々に社外の仕事が舞い込む秘訣とは?(取材・構成:塚田有香)

※本稿は月刊誌『THE21』12月号より一部抜粋・編集したものです。

 

週4日深夜に生放送。1日のスケジュールは?

ニッポン放送に所属するアナウンサーとして、週4日の深夜の生放送『ミューコミプラス』をはじめ、数多くの番組に出演しながら、アニメや漫画、アイドルなどのサブカルチャーの豊富な知識を活かしてイベントで司会を務めたり、書籍を執筆したり、「マンガ大賞」の発起人になったりと、局アナの枠を遥かに超えた活動を続ける吉田尚記氏。

プライベートでもオタク系の趣味を存分に楽しみ、娘を持つ父親として家庭で過ごす時間も大切にしている。仕事も私生活も充実させる時間の使い方の秘訣はあるのだろうか。まずは1日のスケジュールをどのように組み立てているのか聞いてみると……。

「もう15年近く深夜帯の生放送を担当しているので、完全に昼夜逆転の生活です。普段は午後3時頃に出社して、番組の会議に出たり、YouTube用の収録をしたり、取材に出かけたり。

生放送が終わったら、事務作業や資料読みなど、一人でできる仕事をして、朝6時か7時くらいに退社することが多いですね。資料と言っても、僕の場合は番組で取り上げる漫画を読んだりすることも多いので、『それは仕事か?』と聞かれると、どうなんですかね(笑)。

ただ、これはあくまで平日の標準的なスケジュールで、先週の金土日はTOKYO IDOL FESTIVALで3日間ずっと現場にいましたし、日によって時間の使い方はかなり変動します」

当初は休日を利用してイベントなどの司会を引き受けていたが、社外からのオファーはどんどん増える一方。個人業務の範疇を超えてしまったため、会社が吉田氏のために「吉田ルーム」なる新たなセクションを設立したことは有名だ。

「『吉田ルーム』は、社外の仕事を請け負って報酬をいただくプロダクションみたいな部署です。と言っても、所属は僕一人。

2年前になぜか『今日から君は管理職ね』と言われて、現在は副部長の肩書きがついていますが、部下もいないし、以前と変わらずやりたいことをやっています」

 

「連絡が来た順」に仕事をこなす

社外からの仕事依頼は「連絡が来た順」に受ける吉田氏のもとには、数多くの依頼が社外から舞い込む。

自社の仕事をこなしながら、限られた時間の中で引き受けられる仕事量には限界があるはずだが、どのように優先順位をつけて取捨選択しているのか。そう尋ねると、意外にもシンプルな答えが返って来た。

「それは、連絡が来た順です。そう言うとよく驚かれるのですが、本当なんですよ。二つの仕事を比較して、『こっちのほうがおいしそうだからやる』なんて考えたことがありません。そもそも『おいしい仕事』って何だよって話で。

僕はノルマがあるわけじゃないから、『ギャラが高いほうがおいしいよね』とは思わないですし。自分が楽しければそれでいいので、依頼をいただいた順に、どんどん予定を入れています」

では、自分が楽しそうと思えない仕事は断るのかと言えば、それも違うと話す。

「仕事って、考えようによっては、全部楽しそうなんですよ。中には『何でこの仕事が僕に来たんだ?』と思うような依頼もありますが、訳がわからないからこそ面白い。

アナウンサーの仕事の一番の面白さは、『どこにいても不思議じゃないこと』。選挙事務所で取材をしても、歌番組の司会をしてもおかしくないし、僕みたいなキャラだと、真夜中に上半身裸で、街を歩いているカップルに突撃インタビューをしても、ギリギリおかしくない(笑)。

これがお笑い芸人なら、街頭インタビューはやってもおかしくないけど、歌番組の司会だとハテナがついて、選挙の現場にいるとなったら絶対に理由が必要になる。逆に、報道記者が歌番組の司会や真夜中の街頭インタビューをしても不自然です。

でもアナウンサーなら、どこにいても皆さんが疑問を持たない。僕らの職業のコアスキルは、『決められた時間にぴったり合わせて、わかりやすい日本語で話す』、たったこれだけです。だからこそ色んなところから声がかかるし、それが楽しいんです」

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