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「本の内容をよく覚えている人」が実践していること

2021年01月08日 公開
2023年02月21日 更新

尾藤克之(コラムニスト・著述家)

尾藤克之

“コピペ集”を作れば必要なときに検索できる

成功事例のストックは、頭で覚えようとするより、メモやノートなどに記録しておくことをお勧めします。人間はどんどん忘れていく生き物なので、いざ仕事で使おうとしたときに「あのフレーズが、どの本のどのページに書いてあったか思い出せない」ということが起こりやすいからです。

記憶力に限界があるなら、それをカバーする仕組みを作ることも必要です。私も本を読んで「いいな」と思った表現やフレーズは、WordやEvernoteにコピペして保存し、必要なときに検索できるようにしています。

また、過去に書いた記事で読者の反応が良かったものやPVが多かった文章も、成功事例としてストックしてあります。

私の書く記事はメディアで公開されるため、他人の本の表現や過去記事の文章をそのまま流用したりはせず、自分なりにアレンジしますが、皆さんが資料や企画書を作るときは、どんどんコピペを使ってOKです。

 

記憶力が高まりやすい時間や場所を知る

記憶の定着率を高めるには、集中できる時間や場所で読む習慣をつけることも大事です。私の場合は、なるべく夜寝る前の1時間に本を読むようにしています。

この時間帯なら、誰にも邪魔されずリラックスした状態で本を読めるので、内容が頭に入りやすいからです。寝室のベッドの中で、上半身をリクライニングさせ、読書用の灯りをつけてから読み始めるのが私のルーティンです。

あるいは「自分は起床直後の1時間に集中力が高まる」という人もいるでしょうし、「自宅よりカフェのほうが集中できる」という人もいるでしょう。人によって記憶しやすい時間や場所は異なるので、自分にとってベストな環境を見つけてください。

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