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「人がすぐ辞める」チームの“リーダー”に決定的に足りないもの



2021年01月20日 公開

船坂光弘(ホスピタリティ・コンサルタント)

 

部下へのストロークを怠っていたら…

前職のホテル支配人だったとき、私はこのストローク理論に出会うまで、部下に対して自分から積極的にコミュニケーションを図ろうとしていませんでした。

そんなあるとき、ある部下から呼び出され、
「支配人、退職させてください」
と突然言われました。

理由を聞いたところ、「支配人は私がこのチームに必要な存在だと思いますか?」と泣きながら訴えられたのです。そうです、私は彼女にストローク、つまり心の栄養を満たすような声掛けや行動を何もしていなかった、そして彼女に対して無関心だったのです。

幸い彼女は辞めずに、私の部下としてとどまり、その後も長年勤務してくれました。その一件で猛省した私は、それ以来、出勤しているスタッフ全員に積極的なストロークを心掛けるようになりました。

例えば、部下を見かけたら、「おはよう、調子はどう?」「今日は、打ち合わせが多くて大変だね」「最近、遅くまで残業してくれて助かるよ、ありがとう」といったように、必ず声を掛けるようにしたのです。

 

お互いに心の栄養を満たし合うことによる成果

「それぐらいのことで……」と思うかもしれません。しかし、このようなリーダーのちょっとしたひと言により部下の心の栄養は満たされ、その満たされた心がお客様に笑顔で向き合うことを可能にします。

声掛けのほかに私が実践したのは、休みのスタッフのデスクで仕事をして、普段ストロークが行き渡らないスタッフと会話をすることでした。また、定期的に席替えをして、私メンバーだけでなく、メンバー同士のコミュニケーションの活性化も図りました。

これらの取り組みから感化されたメンバーも次第にストロークを意識し始め、当時の激務の中でも、不満や愚痴を言うメンバーは一人もいませんでした。

まずは出勤メンバー全員に、必ず最低1日1回はリーダーから話し掛けることから始めてみてください。

 



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