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「マスク生活」の裏で密かに進む「口元の老化」とは?



2021年03月22日 公開

生澤右子(Dental Defense代表取締役・歯科医師)

 

「毎日歯磨き」でも歯の病気になる理由

歯周病は、「最も人類がかかっている病気」として2001年のギネスにのったことがあるほどで、歯肉炎も含めると、35歳以上の日本人の8割が歯周病にかかっているとされています(平成23年歯科疾患実態調査)。

ここで、一つ疑問が生じます。ほとんどの日本人は毎日歯磨きをしているのに、なぜ8割の人が歯周病にかかっているのでしょうか。それは、歯ブラシ一辺倒の歯磨きに原因があります。

実は、歯ブラシだけで取れる汚れは全体の6割しかありません。歯と歯の間など、歯ブラシではどう頑張っても届かない場所があり、その場所こそが、歯周病(むし歯も)の原因となるプラークが溜まるところです。

プラークは、台所の流しでみられるような、細菌のヌルヌルです。食べかすと細菌でできたヌルヌルのプラークには、1mgで1〜2億もの細菌がいると言われています。

歯ブラシでは届かない歯と歯の間にプラークがたまることで、ブラックトライアングルができていきます。つまり、歯ブラシだけの歯磨きでは不十分なのです。

その問題を解消してくれるのが、歯と歯の間のお手入れに適したデンタルフロスや歯間ブラシです。これらを使うことにより8割の汚れが取れるようになり(日本歯科保存学雑誌、48,722(2005))、歯ぐきも健康に、きれいなピンク色になっていきます。

つまり、若々しい口元を保つためには、「歯と歯の間のお手入れ」が欠かせないということなのです。

 

2月6日は「フロスの日」

私は、ビジネス・エグゼクティブ専門に海外では当たり前の「暗黙の口元マナー」をお伝えしているのですが、海外ではフロスなどの歯の間のお手入れは、日本よりずっと浸透しています。ライオンの調査によれば、日本のフロスの使用率は2割なのに対し、欧米では5割以上と大きな差があります。

アメリカの保健福祉省も2016年に「フロスや歯間ブラシなど歯の間のお手入れは、口の健康にとって重要だ」というステートメントを発表しています。

そこで、「歯磨きの時には、片手に歯ブラシ、もう一方の手にはフロスや歯間ブラシを準備するのが、日本でも当たり前になってほしい」という思いから、2月6日を「フロスを通して歯と口の健康を考える日」として、一般社団法人日本記念日協会に認定して頂きました。これは2と6でフロスの「フ(2)ロ(6)」と読む語呂合わせからです。

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