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カープ元監督・緒方孝市氏が「あえて2軍レベルの選手を1軍で起用した」真意

2022年03月25日 公開

緒方孝市(広島東洋カープ元監督)

 

優れたリーダーは失敗をすぐ「経験」に変える

――やってはいけないことは「一人で仕事を抱え込むこと」だ。

【緒方】3連覇できたのは、選手はもちろん、コーチやトレーナー、スコアラーなどが皆で力を合わせたからです。自分一人では大きな事を成し遂げることなんてできません。

私の監督1年目のように、リーダーも失敗することはたくさんあると思います。しかし、イチローや大谷翔平のようなスーパースターでも、たくさんの失敗を積み重ねて今があるように、一つも失敗しないで優秀なマネジャーや大経営者になった人なんていないはずです。

失敗を失敗という言葉で終わらせるのか、「経験」と考えて次に活かすのか。1年目の姿勢がこれからの人生を大きく分けるのです。

【緒方孝市(おがた・こういち)】1968年、佐賀県生まれ。87年、ドラフト3位で広島東洋カープに入団。俊足・強肩・強打の外野手として長くカープの主力を担う。2009年に現役を引退。その後、コーチを経て、15年に広島東洋カープの監督に就任し、16年にチームを25年振りのリーグ優勝へ導く。17年には37年振りとなる連覇、18年は球団史上初のリーグ3連覇を達成。現在は野球評論家として活動している。

(『THE21』2022年4月号特集「リーダーになったら必ずやるべきこと  絶対やってはいけないこと」より)

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