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「出張ばかりなのに効率的な人」のデジタル活用術

2022年07月05日 公開
2023年02月21日 更新

岡田充弘(クロネコキューブ代表取締役)

 

アポイントの空き時間を有効に使うスケジュール術

出張先でのスケジュールは、毎回ほぼ同じパターンで組むことにしています。

仕事のアポを入れるのは、基本的に午後から。昼に友人や知人とのランチを入れることもありますが、午前中はアポを入れないことがほとんどです。朝の時間はランニングをしたり、一人で集中したい仕事を片づけるのに使っています。

また朝早くから移動すると通勤ラッシュに巻き込まれたり、新幹線が混み合ったりするので、それを避けられるメリットもあります。

午後に複数のアポを入れるときは、1件目が終わったら1時間空けて、2件目が終わったらまた1時間空ける、といったように同じテンポで予定を組んでいきます。

「次の場所まで電車の移動時間が25分で、そこから徒歩7分、念のため5分は余裕を見て...」などと細かいパズルを組み合わせていると、スケジューリングの作業自体に手間がかかるので、「アポとアポの間はざっくりと1時間や2時間空けておけばいい」と決めて、ギリギリで予定を詰め込まないことにしています。

そして時間が余ったらカフェなどに入り、タスクをどんどんさばく。これが私にとって1番効率的です。

こうして昼間の仕事は効率化して早めに終わらせ、18時頃から人と会う予定を入れます。仕事と関係なく、刺激をもらえそうな人に積極的に会いに行き、食事をしながら色々な話を聞くのが出張先での楽しみです。

また会社のメンバーには、出張先で時間ができたら文化的な活動に充てるように勧めています。私が経営する会社の1つは謎解きゲームを企画しているので、社員たちも他社が手がけるイベントや展示会に足を運んで刺激をもらっているようです。

せっかく現地へ足を運ぶのですから、仕事だけでなく遊びの予定も入れて、出張先でしか味わえない体験や人との出会いを楽しんではいかがでしょうか。

【岡田充弘(クロネコキューブ〈株〉代表取締役)】

日本電信電話(株)(現・NTT)、プライスウォーターハウスクーパース、マーサージャパンを経て、甲南エレクトロニクス(株)にマネジメントディレクターとして参画。事業再編、ブランド構築、プロセス改革など、短期間に多くの改革を実行し、創業以来の最高益を達成。カナリア(株)に商号変更すると同時に代表取締役に就任し、無借金化を達成。その後、謎解きイベントの企画会社クロネコキューブ(株)を設立し、代表取締役に就任。設立5年で西日本を代表する謎解きイベント会社に成長させた。著書にベストセラー『超速パソコン仕事術』(かんき出版)など多数。

(※『THE21』2022年8月号第2特集『生産性2倍の最新「出張」術』より)

 

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