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猪瀬直樹 加熱式たばこで何が悪い

2018年05月24日 公開

猪瀬直樹(作家・元東京都知事)

煙ではなく蒸気  

聞き手:編集部

――受動喫煙対策が議論になっています。厚生労働省は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに屋内全面禁煙化を実施しようとしています。愛煙家として、現状をどのようにご覧になっているでしょうか。  

猪瀬 僕は学生のころからたばこを吸っていて、70年代ごろから喫煙をめぐる議論はあったけれど、あくまで吸う本人の健康に関することでした。現在のように、周囲の第三者に対する副流煙が問題にされることはなかった。たばこの煙やにおいを気にする人がいるのは事実だから、2年ぐらい前から加熱式たばこに替えました。以来、彼女にも好評です。たばこといっても燃えていないので、タール(ヤニ)がないから僕自身、喉の調子がよくなって痰も出なくなった。いいことずくめですね。

加熱式たばこは主に「プルーム・テック」と「アイコス」を併用しています。たとえばプルーム・テックは煙の代わりに蒸気を発生させる仕組みで、タバコの葉を細かく刻んだカプセルを通してニコチンが入った蒸気を吸うわけです。見た目もペンのように細長く、手に持ちやすい。アクセサリーの留め金を着けると内ポケットに差しておくこともできるし、机の上からも転がらない。人の少ないところで吸っていればまったく気付かれません。それだけにおいが広がらない、ということ。

アイコスのほうは、味はよりたばこらしいというか、しっかりしている。吸う状況や体調によって両者を使い分けています。もう1つ、かつて禁煙パイポと呼ばれたものが進化して禁煙用の電子たばこ(FLEVO)のようになっているから、背広のポケットがいっぱいになって大変(笑)。

たばこはコミュニケーションの「間」をつくる >

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著者紹介

猪瀬直樹(いのせ・なおき)

作家/東京都副知事

作家。1946年、長野県生まれ。1987年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』以降、特殊法人等の廃止・民営化に取り組む。小泉内閣で道路関係四公団民営化推進委員会委員、地方分権推進委員会委員等を歴任。2007年より東京都副知事。近著に、『言葉の力』(中公新書)がある。

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