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橋下徹「政策はぶれて当たり前」

2018年11月07日 公開

橋下徹

ポピュリズム批判に潜む傲慢さ

――どういうことでしょうか。

橋下 そもそも、国民が政治に求めるものは時代や状況とともに変化します。だから、政策はぶれて当たり前なのです。僕もよく「橋下は考え方がコロコロ変わる」と批判されましたが、状況に応じてぶれて何が悪い、という思いでした(笑)。

ただし、政治家が国民の声をどこまで聞くかは、国民のレベルによって変わってきます。

教育が行き届いてなく、経済力が弱い国では、一部のエリート政治家たちが国民を引っ張る政治が良い場合もあるでしょう。明治維新が始まったころの日本がそうだったのかもしれません。

他方で、教育レベルも経済力も高い現在の日本では、政治家より国民のほうがはるかに賢いと思います。

――それだけ民意の重要性が増しているわけですね。

橋下 国民の声を重視するというと「ポピュリズムだ」と批判する人がいますが、それは「自分たちは賢くて国民は馬鹿だ」といっているに等しい。一部のメディアやインテリには、そのような傲慢さが見受けられます。

他方、安倍首相は第2次政権以降、巧みに国民の民意を捉えています。第1次政権時の「イデオロギーにとらわれた右寄りの政治家」というイメージを払拭している。

靖国神社には一度参拝してからは行っておらず、もともと野党が掲げていた「同一労働同一賃金」を取り入れ、「移民政策は取らない」といいながら、外国人労働者受け入れの拡充を表明。実質的な移民政策を進めているわけです。

安倍首相は自らの思想や信条、価値観は脇に置いて、国民の感覚を細かく汲み取る「政治マーケティング」を実践している。これとは対照的に、野党は自分たちの信条、価値観に凝り固まったままだから、安倍政権に太刀打ちできないのです。

※本稿は『Voice』2018年12月号、橋下徹氏の「野党よ、国民の声を聞け」を一部抜粋、編集したものです。



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