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韓国に異常事態 徴用工判決の陰に「反文政権の狼煙」

2018年12月14日 公開
2022年12月21日 更新

櫻井よしこ(ジャーナリスト)

日本の危機はつねに朝鮮半島から

文氏は、韓国国民にも親北朝鮮反日反米の社会主義革命を押しつけるが、韓国内ではいま、反対の狼煙が上がり始めた。

予備役将官(ジェネラル)の会である「星友会」が文政権の対北宥和策に警告を発し、民間人3000人が有罪になれば死刑しかない重い罪、与敵罪で文氏を告発した。

元大使の外交官ら50人も、文政権は韓国の安保体制を蹂躙しているとして『弾劾』の声明文を発表した。革命志向の文政権とそれを望まない保守勢力がせめぎ合っているのだ。

韓国の運命は韓国人しか決められない。それでも日本は、韓国の保守勢力の力になれるすべてのことをするのがよい。革命志向の文政権には一切の妥協は不要だ。

そのうえで、文政権の革命がこのまま進み、韓国が日本と敵対する存在に近未来になりうることを想定して、備えなければならない。

歴史上、日本国の危機はつねに朝鮮半島からもたらされてきた。憲法改正をはじめ、一日も早く日本の自力を強める施策を急がなければならない。

本稿は、12月17日発売の櫻井よしこ、洪ヒョン著『韓国壊乱』(PHP新書)から抜粋したものです。

著者紹介

櫻井よしこ(さくらい・よしこ)

ジャーナリスト/国家基本問題研究所理事長

ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業。『クリスチャン・サイエンス・モニター』紙東京支局員、アジア新聞財団『DEPTH NEWS』記者、同東京支局長、日本テレビ・キャスターを経て、現在、フリー・ジャーナリスト、国家基本問題研究所理事長。
著書に『日本よ、「歴史力」を磨け』(文春文庫、編著)など多数がある。

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