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リーダーに必要なのは「怒り」を管理するスキルだ

2019年03月28日 公開

安藤俊介(日本アンガーマネジメント協会代表理事)

多様化社会のリーダー像とは

この難しい時代に、政治家であれビジネスパーソンであれ、リーダーにはこれまで以上に「怒り」をコントロールするスキルが求められます。

ニュージーランドやオーストラリアなどでは、政治家が失言すると識者から「アンガーマネジメントを学ぶべきだ」という指摘がよく飛び出します。

私自身、先日、明石市(兵庫県)の泉房穂市長が失言で辞職したニュースを見て、「もったいない」と感じました。発言のすべてをみれば彼に悪意がなかったことは理解できる。それでも、立ち退かない建物に対して「燃やしてしまえ」という言葉は口にしてはいけない。

人口のV字回復や財政健全化など多くの実績を残した政治家のようですが、あの一言で水の泡です。もしもアンガーマネジメントなどで怒りとの上手な付き合い方を学んでいれば……と思わずにはいられませんでした。

これまでは、怒ってお尻を叩きながら、チームを引っ張る「ボス」があらゆる分野で活躍し、成長を支えてきました。

しかし、頑張れば報われた時代は終わりました。多様化の時代にはもはや「ボス」のやり方は通用しません。

これからは、アンガーマネジメントの本質である「他者を受け入れられる」能力をもったリーダーでなければ、組織をまとめられないでしょう。怒りをコントロールしながら、いろいろな人とコミュニケーションできる。

そうして「ここだったら働きたい」「全力を出したい」とメンバーが感じて成長していく。そんな環境づくりができるリーダーが求められているのです。

移民社会という言葉が聞こえるように、日本は新時代を迎えて、いよいよ多様化の波に直面するでしょう。

そうしたときには、リーダーだけではなく、国民全体が自分と違う人たちを受け入れる能力を高めて、気持ちよく生活する環境をつくることが求められます。そのツールの1つがアンガーマネジメントなのです。



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