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「本当に頭が下がる」 俳優・西島秀俊が語る、自衛隊員への思い

2019年05月13日 公開
2022年12月26日 更新

西島秀俊(俳優)

過酷な任務を担う自衛隊員に頭が下がる思い

――現場の方々と関わってみて、自衛隊にはどのような思いを抱きましたか。

【西島】 過酷な任務を日々背負っていることをひしひしと感じました。パイロットや護衛艦、潜水艦の乗組員もそうですが、想像できないほどの重圧が肉体的にも精神的にもかかっていて、本当に頭が下がる思いです。

とはいえ、そんななかでも自衛隊員は溌剌としていました。航空自衛隊の方々に、「一緒に写真を撮りましょう」といったら、たくさんの隊員が集まってきてくれた。真っ直ぐで気持ちのいい人たちばかりでした。

空母いぶき,西島秀俊また海上自衛隊員は、映画で新波がいっていたように、「俺たちは皆、同じ船に乗る家族なんだ」という一体感があるようです。隊員一人ひとりをお互いが信頼していて、もし何か不測の事態が起これば絶対に助ける、という強い結束を感じました。

多くの自衛隊員と話しましたが、本当に皆さん素直なんですよね。上官もいるから答えづらいこともあるだろうと思っていたら、自らの意見をはっきり述べていました。

そのあたりも人間的で魅力に感じましたし、自分の役づくりにも反映されています。

 

■『空母いぶき』
監督:若松節朗
出演:西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、佐藤浩市ほか
上映:5月24日(金)より全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ

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