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橋下徹 「丸山穂高氏は“行動目標”を認識できていなかった」

2019年06月10日 公開

橋下徹(元大阪市長)

丸山氏と上西氏に欠けていたもの

――ただ今年5月には、当時日本維新の会に所属していた丸山穂高氏が、北方領土問題で「戦争」発言をして物議を醸しました。

【橋下】 丸山氏は大阪都構想という行動目標を認識できていなかったのです。国士気取りで強気な発言をすることでネットのなかではちやほやされていたようですが、案の定、酒に酔った勢いで威勢のいいことを言ったようです。

除名処分を下した松井さんの判断は迅速で賢明だったと思います。丸山氏は、維新を築いた大阪の地方議員に敬意を払っていなかった。

例の発言後に大阪において丸山氏を庇う声がまったく出てこなかったということが、彼の日ごろの態度振る舞いを表しています。

丸山氏とは対照的に、僕の北野高校(大阪市)の同級生で、大阪市議会議員を今年の4月で任期満了した徳田勝という男がいます。

彼は僕が知事・市長のとき、損得勘定抜きで「橋下を支えたい」との思いから市議に立候補してくれ、僕をサポートしてくれました。

吉村市長体制になってからも吉村さんを支え、維新のなかでは黒子に徹し、4月の大阪ダブル選の際は、「自分はもう議員を辞めるから」と吉村さんの運転手を自ら願い出たんです。

徳田が退任するときは、松井さんや吉村さんのほうから、慰労会をやろうと声が上がりました。丸山氏も彼のように振る舞っていれば、今回の件でも助けてくれる人が現れていたかもしれません。

2015年4月に維新から除名された上西小百合氏(元衆議院議員)も、丸山氏と同様です。同年5月に大阪都構想の住民投票が控えている大事な時期に、自らの失態を大きく報じられたにもかかわらず、彼女は自らの国会議員としてのポストを守ることに固執しました。

自らの態度振る舞いによって都構想実現に著しく支障をきたすような事態を生じさせてしまったなら、事の真相がどうであれ潔く身を引くというのが、都構想という行動目標を共有できているメンバーの行動でしょう。

ところが丸山氏も上西氏も、維新の行動目標を完全に共有できていなかったのでしょうね。



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