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韓国に“常識”が通じなくなった原因

2019年11月21日 公開

倉山満(憲政史研究家)

 

六カ国協議から日本を外したい北朝鮮

日本はその価値観がもちろん通じます。自民党の安倍晋三さんであれ、旧民主党の菅直人さん、鳩山由紀夫さんであれ、「人を殺してはいけない」という価値観は通じます。だから、東アジアの指導者のなかでは、日本がダントツで文明的です。

その価値観が通じる台湾は、残念ながら国として認められていません。日本自らが認めないという暴挙を田中角栄内閣のときにやらかして今に至っています。

アメリカは、たとえトランプ大統領をボロクソに言ったとしても、戦争以外では人を殺しません。「人を殺してはいけません」といえば、「何を当たり前のことを」と言われるのがオチです。

逆に、その価値観が絶対に通じない順に並べてみましょう。

まず、北朝鮮です。金正恩朝鮮労働党委員長には「叔父さんを殺して、遺体を犬に喰わせてはいけません」というところから始めなければならないので、論外です。さらにはっきり言っておきましょう。北朝鮮は日本にとっては、敵であり犯罪者です。

六カ国協議というのがあります。北朝鮮の核開発問題について、日本、アメリカ、中国、ロシア、韓国、そして北朝鮮が話しあう外交会議です。

韓国は北朝鮮と一応「同一民族」なので除外して、日米中ロの北朝鮮に対する立場を考えたとき、米中ロにとっては核とミサイルの問題だけなので、北朝鮮は敵です。

ところが、日本だけ立場が違います。日本にはその問題に加えて拉致問題があるので、北朝鮮は犯罪者でもあるわけです。

六カ国協議で同じ北朝鮮相手に交渉していても、敵として交渉する話と、犯罪者として交渉する話が同時並行に行われるわけです。だから、北朝鮮は六カ国協議から日本をはずしたいのです。

もっとも、麻薬の密輸だの、偽札作りなどをやっている北朝鮮はすべての国にとっても犯罪者であるのには違いがないのですが。

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