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木村清「世界と漁業・農業でつながれば食糧難にはならない」

2020年01月02日 公開

木村清(株式会社喜代村〈すしざんまい〉社長)

世界とつながる漁業・農業改革が必要

木村清

――木村社長の提言によって、政府の方針が変わる兆しはありますか?

【木村】 言い続けてはいますけれど、なかなか変わりませんね。われわれは漁業改革だけではなく、じつは農業改革もやっています。野菜を生産し、米を世界から輸入している。各国と友好関係を結びながら、農業と漁業のやり方を教えてきました。

この取り組みをさらに展開していけば、世界の人口が100億人になろうが、食糧難になんてならないんですよ。政府は漁業でも農業でも規制ばかりをかけようとしますが、本当に世界の未来を考えているとは思えないですね。

――木村社長が各国を飛び回り、日本だけではなく、世界のことにまで本気になる理由は何でしょうか。

【木村】 国民が喜び、世界が平和になれる方法を大局的に考え、実行に移していくことで、私自身もエネルギーが湧いてきます。

いままで多くの人びとや国々に助けていただいて今日があるのだから、私たちは、自分の利益ではなく、誰もが喜んでくれるように動かなければならない。いつもそう考えて仕事をしています。

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