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汚名返上の博打の結末は? ある米民主党議員の失態

2020年01月08日 公開
2022年03月10日 更新

渡辺惣樹(日米近現代史研究家)

「朝鮮人慰安婦」問題を「啓蒙」していた中国人スパイ

ちなみに、ファインスタイン議員についてだが、この証言の前の月(8月)に20年にわたって彼女のサンフランシスコ事務所に務めていた男が中国のスパイであったことが露見していた。

民主党に肩入れするメディアは、スパイ容疑のかかった人物(ラッセル・ロー)を「運転手」と報じた。しかし、実際には同事務所のゼネラルマネージャーであった。

YouTube上では、この男が、「朝鮮人慰安婦」問題を、アメリカ国民に「啓蒙」している姿を見ることができる。彼は学生時代から中国系のアファーマティブ・アクションを支持する左翼組織(CAA:Chinese For Affirmative Action)のメンバーだった。

中国との外交イベントにもファインスタインの右腕として参加していた。彼女が汚名返上の博打を打ってフォードの告発を利用したと疑われても致し方なかった。 

※1:Rachel Mitchell, Analysis of Dr. Christine Blasey Ford’s Allegation, Memorandum, September 30, 2018

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