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加賀市長が語る、加賀と台湾の知られざる“絆”



2020年03月16日 公開

宮元陸(石川県加賀市長)

宮元陸温泉情緒漂う共同浴場(石川県加賀市の山代温泉古総湯)

伝統工芸が盛んな由緒ある街、加賀。観光業も盛んなこの街はいま、観光客に対するデジタル化でのフォローに力を入れている。さらに台湾の観光客が多い背景には、加賀と台湾との知られざる絆があった――。その懸け橋となった加賀市の宮元陸市長に、台湾との友好関係やデジタル都市としての取り組みについて伺った。

本稿は月刊誌『Voice』2020年3月号、宮元陸氏の「加賀から『第二のGAFA』を生み出す」より一部抜粋・編集したものです。

聞き手:Voice編集部(中西史也)

 

SNS時代の差別化戦略

――2023年には、北陸新幹線が金沢駅から福井県敦賀駅まで延伸することが予定されており、加賀温泉駅は中間停車駅の最終候補に残っています。手応えはいかがでしょうか。

【宮元】 停車駅の決定まで、できるかぎりPR活動を行ないます。民間にプロモーションを丸投げするのではなく、職員と協力し、市長自らがトップセールスで加賀の魅力を伝えていく所存です。

加賀は観光地ですから、インバウンド(訪日外国人旅行)消費には大いに期待しています。

加賀市と友好都市関係を結んでいる台湾からは、毎年約4~5万人がいらっしゃいます。その数は、加賀に足を運ぶ外国人観光客全体の半数以上です。

――市長は県議会議員時代、「日台友好促進石川県議会議員連盟」事務局長として、石川と台湾の関係構築に努めてこられましたね。

【宮元】親日国家台湾への親しみは私だけではないと思いますが、とりわけ石川県では烏山頭ダムを建設した八田與一技師との繋がりがあります。

台湾との関係を維持しつつ、シンガポールやマレーシアといった東南アジア諸国にも加賀の魅力を発信したいと思っています。

――北陸新幹線の延伸プロジェクトでは「金沢みたいになりたい東京2023加賀」と謳い、ユーモアに溢れたPR動画を展開しています。その狙いは?

【宮元】金沢と正面から張り合ってもとうてい敵わないので(笑)、自虐路線で勝負しています。

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が当たり前になった現在、たんに宣伝を繰り返していても、他の自治体と差別化できない。

その一方で、メディアで話題を呼んで一気に拡散されれば、絶大な発信力がある。

有り難いことに、加賀のPR動画は「めざましテレビ」(フジテレビ系)で、話題のご当地PR動画を決める企画で全都道府県中グランプリを獲得しました。

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