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コロナ禍に乗じた「中国の不穏な動き」… 統合幕僚長が抱く“国民を守る覚悟”

2020年06月15日 公開
2022年07月08日 更新

山崎幸二(第六代統合幕僚長)

日米の絆は揺らがない

――日本の安全保障は現在、日米同盟を基軸としています。コロナ禍によって世界で「自国第一主義」が深まるなか、両国の関係に揺らぎはないでしょうか。

(山崎)統合幕僚監部をはじめ、陸上・海上・航空幕僚監部、陸上・海上・航空自衛隊の部隊のあらゆるレベルで、日米のカウンターパートが緊密な連携を維持しています。

私は米統合参謀本部議長を務めるミリー陸軍大将や、インド太平洋軍司令官であるデービッドソン海軍大将とテレビ会議を行ない、新型コロナへの対応状況や、中国、北朝鮮をはじめとするわが国周辺の安全保障情勢について意見交換しています。

また、在日米軍司令官のシュナイダー空軍中将とは、本年3月以降、すでに10回を超えるテレビ会議を実施しています。これまで培ってきた日米両国の絆は、コロナ禍の影響を受けるほど脆くはありません。

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