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大統領選、バイデン氏有利の流れが変わった?



2020年09月19日 公開

ケント・ギルバート(カリフォルニア州弁護士)&石平(評論家)

ケント・ギルバート(カリフォルア州弁護士)&石平(評論家)

トランプ大統領の方針のもと、アメリカは中近東から中国方面に軍事プレゼンスを移行している。これを警戒する中国は、11月の大統領選に向けて、トランプ氏に「ネガティヴ・キャンペーン」を仕掛けているという。そのためもあってか、バイデン氏有利、トランプ氏不利の構図が伝えられてきたが、実態はどうなのか。「日本の良さ」を誰よりも知る二人が、混迷の世界情勢を読み解く。

※本稿は、『ウイズコロナ世界の波乱日本は民度の高さで勝利する』(かや書房)の内容を抜粋・編集したものです。

 

横須賀基地が重要な拠点になる

【ケント】トランプ大統領は中近東の重要度、優先順位を、うんと下げました。これは大きなことですよ。

【石平】下げましたね。

【ケント】これまではエネルギー面で中近東に依存していましたから、あの地域の安定はアメリカにとって最優先課題でした。しかし、そのアメリカは今や産油国になってしまいました。もう、エネルギーを輸出する国なんです。アフガンから現在、どんどん軍を減らしています。

11月の大統領選挙までにゼロにできるかどうかはわかりませんが、アフガンで戦争を続ける意味がもはやないんです。

【石平】アメリカにとって今後の戦略として正しいのは、いわゆる、リバランス政策です。現在重要なのは、やっぱり、アジア太平洋地域。それはアメリカにとって生命線ですから。

【ケント】そうなんです。中近東から完全に引き揚げることができるかというと、そうはいきません。なぜかというと、アメリカはもう中近東の石油に依存していませんが、同盟国が依存しているからです。ですから、そこには軍事プレゼンスを置かないといけないのです。しかし、それ以外に戦争をする大義がなくなってしまいました。

中近東の「終わらない戦争」に費やしたお金は、日本円に換算して約1800兆円です。そのお金があったら、アメリカをもっといい国にできました。

現在、アメリカは中国方面に軍事プレゼンスを移行しています。最近はあまりニュースになっていませんが、南シナ海で中国と追いかけっこをやっていますよ。まるで、アニメ『トムとジェリー』のようにね。

【石平】ですから、もうアメリカ海軍の大半を今後は、太平洋、アジアに持ってくるんでしょ。

【ケント】そうなんです。横須賀基地はこれから非常に重要な拠点になります。南シナ海の軍事作戦をもっと早く行うつもりだったのですが、空母の乗組員がコロナに感染してしまい、ちょっと遅れてしまいましたが、確実にやっています。

大統領選挙のために中国は現在、選挙妨害としてサイバー攻撃をしているでしょ。内容は「トランプのネガティヴ・キャンペーンと、バイデンの持ち上げだ」と米国情報筋が警告しています。

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