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新しいお札の顔「渋沢栄一」が導く未来

2020年10月19日 公開

渡部清二(複眼経済塾・塾長)、エミン・ユルマズ(複眼経済塾・塾頭)

 

津田梅子と北里柴三郎が象徴するもの

【エミン】新しい紙幣の1万円札の顔は渋沢栄一ですが、5000円札と1000円札の新しい顔も令和時代を象徴しています。

【渡部】5000円札は日本で最初の女子留学生としてアメリカに渡った津田梅子で、1000円札は破傷風の治療法を開発し、ペスト菌を発見した細菌学者の北里柴三郎です。

【エミン】5000円札の津田梅子は女性活躍の象徴です。1000円札は北里柴三郎ですが、最初はなぜ今、北里先生なのかがわかりませんでした。しかし、コロナでわかりました。彼が発見したペスト菌は、現在の新型コロナウイルスに匹敵する細菌でした。

【渡部】ペストは黒死病とも呼ばれ、14世紀のヨーロッパで3000万人の命を奪ったと言われています。まさにパンディミック(感染爆発)が起きていました。その後も流行を繰り返し、19世紀末には日本にも上陸しました。そんなときに北里柴三郎がペストの原因となるペスト菌を世界で初めて発見しました。

【エミン】北里柴三郎を新しいお札の顔にしたのは、現在の新型コロナウイルスの流行を予言していたようにも思えます。

【渡部】まさにそうですね。

【エミン】リモートワークなどを活用することで女性や高齢者が活躍できる場が増加し、生産性や効率も上がっていきます。5000円札の新しい顔が津田梅子というのも実に象徴的です。

【渡部】日本政府が残業時間を減らしましょうと言って「働き方改革」を声高に叫んできましたが、少しも改善しませんでした。ところが今回のコロナ禍がこれまでの働き方を一気に改善させる契機になりました。

この現実を見ても、1000円札の北里柴三郎といい、5000円札の津田梅子といい、1万円札の渋沢栄一も含めて、2024年に発行される新しい紙幣はこれからの日本にあるべき姿を示しているという点で非常に象徴的です。

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