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「自分のすべてをさらけだした」ジャルジャル福徳秀介がデビュー小説に懸けた“覚悟”



2020年11月16日 公開

福徳秀介(お笑いコンビ「ジャルジャル」)

福徳秀介

奇抜な発想と軽妙な掛け合いでコントや漫才、フリートークなど幅広い分野で活躍するお笑いコンビ「ジャルジャル」。9月26日には、コント日本一を決める「キングオブコント2020」で悲願の優勝を果たした。

ジャルジャル・福徳秀介さんの才能は、お笑いだけにとどまらない。11月、初めての長編小説『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(小学館)を上梓した。

大学2年生の小西は、青春を謳歌する学生グループを疎ましく思い、冴えないキャンパスライフを送っていた。そんなある日、大教室で仲間と群れない孤高の女子学生・桜田花と出会う。次第に彼女との仲を深めていく小西だったが、波乱の出来事が待ち受けていた――。福徳さんに、本作に懸けた想いや執筆秘話について聞いた。

※本稿は月刊誌『Voice』2020年12月号より一部抜粋・編集したものです

聞き手:Voice編集部(中西史也)
写真:小学館

 

「大学時代は下駄を履いていました(笑)」

――福徳さんは過去に絵本を手がけたことがありますが(『なかよしっぱな』小学館)、今回はなぜ恋愛小説を書こうと思ったのでしょうか。

【福徳】僕が普段、恋愛小説しか読まないからです。中学生のときに図書館で、ウッチャンさん(お笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良氏)が書いたとある青春小説を読んだんですけど、面白すぎて。

ユーモア溢れる内容かと思いきや真面目な青春小説で、ギャップに惹かれました。「これを超える本ってあるのかな」と思い、それ以降は恋愛小説を読み漁りましたね。

――本作は3年半の年月をかけて書き下ろしたそうですね。

【福徳】もともとこの本は執筆の依頼があったわけではなく、個人的に書いていたんです。今回は運よく声がかかり、出版できることになりました。頭に浮かんだことを思いのままに書き綴ったので、大変だと思うことは一度もありませんでしたね。

――本作の主人公・小西は、福徳さんの母校でもある関西大学の学生です。自身の学生生活とシンクロする部分もあったのでしょうか。

【福徳】小西は普段、キャンパスで日傘を差している冴えない青年です。自分と通ずるのはそこくらいですね。僕の場合は日傘ではなくて、下駄を履いていたんですが(笑)。人とちょっと違うことをすることで、一人でいるのを紛らわせていました。

――小西は、地方から出てきた同級生の山根が唯一の友人ですが、福徳さんも学生時代はあまり人と群れないタイプだったのですか?

【福徳】そうですね。僕の大学時代にも、山根っていう友達が実際にいたんです。この本に描かれているような陽気な奴ですよ。あと大学時代に一緒にいたのは、相方の後藤(淳平)くらいですね。

――キャンパスライフに馴染めず悶々としていた小西はある日、桜田花という女性と出会います。彼女も小西と似ていて「一匹狼」ですね。

【福徳】彼女を描くとき、僕が小西の立場に立ったときにどんな女性を好きになるかを考えました。そしたら、ほんまはキラキラした女子大生になれるのにそっちのグループにはいかない子が思い浮かんだ。顔はよく見たら綺麗やけど、マイナーグループにいるような女の子です。

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