松下幸之助が創刊した雑誌が、いま、職場で読まれている理由

『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
2021年01月01日 公開
――最後に、あなたと日本との関わりについてうかがいます。あなたは日本にとても親しみがあるようにみえますが、特別な思いがあるのでしょうか。
【タン】私の父方の祖母は、日本統治時代の台湾で「日本人」として生まれました。その父親は警察官で、家はいわゆる「国語家庭(1937年の日中戦争以降の台湾における皇民化政策の一つ。台湾人が日本語を学ぶことを奨励する制度で、認定されれば優遇措置があった)」でした。
祖母の祖父に当たる人物は中西部の彰化県鹿港に学問所を開いており、祖母は日本の統治下で育ちながら、一方では自身の文化も培っていた。彼女はまさしく、「文化の越境者」としての役割を果たした一人だといえるでしょう。だから私自身は日本語が話せなくとも、日本文化には馴染みがあります。
当時の多くの台湾人と同じように、日本語と台湾語の双方を話していた祖母は、その後もずっと日本が好きで、よく観光に訪れていました。祖父を台湾に置いてね(笑)。
なぜなら祖父は(戦後に国民党政府と共に台湾へと移民してきた)四川出身者で、日中戦争で戦った日本に対して良い印象をもっていなかったからです。第二次世界大戦終結後に祖父母が結婚するとき、祖母は親戚から猛反対を受けたそうです。
1947年の二・二八事件(当時の国民党政府による市民への武力弾圧事件。その後38年に及ぶ戒厳令の引き金となり、戦後の台湾社会に大きな影響をもたらした)から幾年後の話でしたから、戦前から台湾に住んでいた台湾人と戦後に中国から渡ってきた人びとのあいだには非常に深い溝があったためです。そうした台湾独特の事情もあり、日本に対する見方も両極端な時代でした。
その後は日本への認識がプラスに大きく変化していきます。台湾は民主化の過程で日本から多くの協力を得てきたし、現代では「ドラえもん」をはじめ「新世紀エヴァンゲリオン」や「攻殻機動隊」といったアニメ文化を通しても、日本に親しむようになった。ほかにも寿司やタピオカミルクティなど、多様な文化を通して互いに親しみ合うのはじつに素敵ですよね。
――日本の次代を担う人びとが、あなたのように自由な精神をもつために大切にするべきことは何でしょうか。
【タン】何よりも大切なことは、1日8時間寝ることですね(笑)。
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